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多言語バスツアー 生きた外国語 気軽に

2008年5月21日

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写真多言語自動ガイドシステムと英語の通訳ガイドにより、5言語で案内が聞けるバスツアー=東京都内

 外国人の夫婦や家族連れでにぎわう車内には、英語のほかスペイン語らしい会話も交じる。はとバスの東京観光ツアーだ。明治神宮や浅草を経由し、銀座に向かう。

 通訳ガイドによる英語の案内だけでなく、韓国、中国、スペイン、日本の4言語の音声がヘッドホンから流れる。「多言語自動ガイドシステム」の搭載車でのツアーは昨年10月に始まった。

 この日の乗客は36人。少なくとも4カ国にまたがる。通訳ガイドの岩波信子さんが笑顔で説明を始めた。今の横綱は2人ともモンゴル人、キヤノンの社名の由来は「観音」……。興味深そうに聞く人、ヘッドホンをして観光案内の画面と車窓を見比べる人もいる。

 岩波さんの話に、インドネシア在住のジェームス・ブキャナンさん(47)は「ホンダ本社の場所など身近なことから神道の儀式まで幅広くておもしろい」。スペイン語の音声を聞いたメキシコ人のファン・コボスさん(71)は「原宿が若者に人気があるのは分かったが、もう少し詳しい情報がほしい」と注文をつけた。

 ブキャナンさん夫妻の案内役で同乗した日本人主婦(35)は数年前、英語の勉強のため外国人向けバスツアーに乗った。分かっているつもりでもいかに英語で説明できないか思い知らされたという。全日本通訳案内士連盟の林久美子さんはこうしたツアーを「通訳ガイドがどう説明しているか分かるし、降りて見学するとき外国人客と話す機会もある。気軽に生きた外国語が学べる場」と話す。

 車内の雰囲気は次第に和み、互いに写真を撮り合う場面も。こちらも身ぶりを交えて会話に努めるうち、いつの間にか国際交流を楽しんでいた。(片山健志)

 ●GPS使って配信

 多言語自動ガイドシステムは全地球測位システム(GPS)を利用、地点ごとの観光情報を自動配信する。スムーズに走っている時は必要最低限だが、渋滞時はより詳しい情報を流す。このシステムを使い多言語で案内をしているのは、はとバスだけ。ツアーは3種類あり、1日観光の「パノラミック東京」は大人9800円、半日の「シティラマ東京モーニング」は同4000円、「シティラマ東京アフタヌーン」は同4500円。いずれも通訳ガイドが英語で案内する。

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