水晶などの鉱物にさわる子供たち=東京都渋谷区のこども鉱物館、山谷勉撮影
「冷たーい」「でかい」。東京都渋谷区にあるこども鉱物館で、子どもたちが水晶や孔雀石(くじゃくせき)などにさわって歓声をあげた。アマチュアの鉱物研究家、八川シズエさん(60)が「鉱物にふれることで理科や科学に興味を持ってほしい」と、昨夏にオープンさせた。
まず、子どもたちはヘルメットと軍手をつけて壁に約20種類の鉱物が埋め込まれた長さ3メートルの模擬坑道を通って入館する。坑内では懐中電灯をつけて鉱物を観察。興味津々の様子だ。
館内には様々な色や形の鉱物約500種を展示。スタッフが生活に役立つ鉱石鉱物、装飾品になる宝石鉱物、大地をつくっている造岩鉱物について実物を示しながら説明した。子どもたちは「金の値段が高いのは1トンの石から小指ほどしかとれないから」と聞いてうなずいたり、硫黄のにおいに顔をしかめたり。手にしたダイヤモンドの原石が100万円ほどすると聞いてびっくりしていた。
続いて、模擬坑道から鉱物を採集してその種類を調べた。正解すると持ち帰れるとあって、真剣そのものだ。色や硬さなどからサファイア、蛍石、ルビーなどと答え、全員が正解。さらに見かけはよく似ているのに、方解石は規則的に割れ、水晶は不規則に割れることを、実際にハンマーで割りながら確かめた。
子供たちは「何できれいに割れるの」「最大の石はどのくらいなの」「石の種類はどのくらいあるの」など、スタッフを質問攻めにしていた。八川さんは「押しつけの知識は身にならない。鉱物にさわったり、割ったりすることで生まれる『何でだろう』という探究心こそ、自分で学ぶきっかけになる」と話している。(杉本潔)
●予約は5人以上で
こども鉱物館の見学には1時間半程度かかり、小中学生5人以上での予約が必要。午前10時〜午後5時。月曜休館。無料(実験料300円)。問い合わせは03・3405・7800。八川さんの著書「こども鉱物図鑑」(中央アート出版社、1680円)も参考になる。
このほか、鉱物が見られる博物館には、産業技術総合研究所地質標本館(茨城県つくば市、無料、029・861・3750)、国立科学博物館(東京都台東区、大人600円、03・3822・0111)などがある。
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