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たこ揚げ 風操り、育つ科学の心

2009年2月4日

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写真青空に舞う連だこ=茨城県取手市

 東京・板橋の荒川河川敷で1月2日に行われた「日本の凧(たこ)の会 新春凧揚げ大会」。晴れ渡った空にさまざまなたこが揚がった。

 伝統的な和だこがざっと9割、創作だこは1割ほど。そのなかに「キネティックカイト」と呼ばれる縦長のたこがあった。カイトデザイナーの秋山幸雄さん(64)が手がけた。キネティックは「動く」の意味。強い風を受け、くねくねと独特の動きを見せる。

 「自分がデザインしたたこが考えた通りに揚がればうれしいが、揚がらなかった時も勉強になる」と秋山さんは言う。

 たこが揚がり、上空で安定するためには、安定させる装置が必要だ。よく知られるのはしっぽだが、秋山さんが日本のたこ約100種類を調べたところ、ほぼ半分にしっぽがなかった。つまり、それらにはしっぽ以外の安定装置が付いているということだ。

 たとえば、やっこだこは、左右の袖が後ろに反っており、そこから風が抜けるため安定する。いろんな安定装置を知っていれば、より多くのたこを作ることができる。「たこにしたらおもしろいなと思える形を見つけた時、安定装置の知識があれば頭の中ではもう、たこが揚がっているんです」

 日本の凧の会の福岡正巳事務局長によると、愛好家は微風用、強風用など複数のたこを風に応じて使い分ける。一つのたこでも、風が強いと反り糸を強めに張るなど微妙な調整をするのだという。

 同会の相談役で東京学芸大名誉教授の広井力さんは、サインを頼まれると「風と共に」と添える。「風を確かめ、自然を体全体で感じられるから頭も活性化し、科学の心も芽生える」と話す。

 (片山健志)

●世界のたこ400点

 「日本の凧(たこ)の会」は1969年設立。和だこ、洋だこを問わず、たこ好きが集まる。事務局がある東京・日本橋の「凧の博物館」には、手描きの江戸だこの「最後のたこ師」の故橋本禎造さんの作品をはじめ、魚を取るひもをつないで使うインドネシアの木の葉だこ、鳥を模したニュージーランドのたこ、切手大のミニだこなど世界のたこ約400点が展示されている。

 日曜、祝日休館。入館料大人200円、小中学生100円。問い合わせは同館(03・3275・2704)へ。

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