算数は「推理をして解く問題」を紹介します。「数」の要素が見あたらず、「算数なの?」と思われる方もいるかもしれませんが、「論理的思考」を問う立派な算数の問題です。(四谷大塚 算数科)
【国語】
以下のア〜サのそれぞれの文の中で、用いられている慣用句の使い方が間違っているものを五つ選び、記号で答えなさい。
ア 自分のことは棚(たな)に上げて、人の失敗を責めたてた。
イ 彼(かの)女はようやく宿題を終えて、さじを投げた。
ウ 彼(かれ)の運動神経の良さには、一目置いている。
エ 良く遅(ち)刻する友達に、待ち合わせに遅れないよう、釘(くぎ)を刺(さ)した。
オ 旅行の計画を立てたが、参加者の予定が合わなかったので、水に流した。
カ 運動会が終わったら、すっかり気がぬけてしまった。
キ このままでは今月の小遣(づか)いが足りなくなることが、火を見るよりも明らかだ。
ク 引っ越(こ)したばかりなので、クラスには気の置けない友人しかいない。
ケ 一生懸命準備してきた発表の原稿(こう)を家に忘れ、一晩の苦労を棒に振ってしまった。
コ 欠席者が多くて掃(そう)除当番が一人になってしまったので、片棒をかついで手伝ってあげた。
サ 返ってきた試験が満点だったので、音を上げて喜んだ。
(07年度 普連土学園中学校から)
【算数】
Hさん、Mさん、Yさんの3人は、バドミントン部、卓球(たっきゅう)部、剣道(けんどう)部のいずれかの部長です。3人に聞いたところ、次のように答えました。
Yさん:「私は剣道部の部長です。」
Mさん:「私はバドミントン部の部長です。」
Hさん:「私はバドミントン部の部長ではありません。」
この3人のうち、正しいことを言ったのは2人だけです。剣道部の部長はだれですか。 (07年度 共立女子中学校から)
【理科】
気温のはかり方を述べた文として、正しいものはどれですか。次のア〜エの中からすべて選び、記号で答えなさい。
ア.地面からの高さ1.2〜1.5mの高さではかる。
イ.温度計に直接日光が当たらないようにしてはかる。
ウ.風通しのよいところでは、正確な温度が測れないのでなるべく風の通らないところではかる。
エ.自分のかげが温度計にかからないようにしてはかる。
(06年度 鎌倉女学院中学校から)
【社会】
この時代の文化の中心ははじめ上方であったが、後に江戸に移った。西洋の学問や、古代の日本人の考え方を研究する学問も、この時代の中ごろから広がった。
この時代の文化の説明として、間違っているものをア〜オより1つ選んで記号で答えなさい。
ア.多色刷りの浮世絵が大量につくられ、歌川(安藤)広重のえがいた「東海道五十三次」は人気を集めた。
イ.大都市では人々が芝居を楽しむようになり、近松門左衛門は芝居の脚本(きゃくほん)に、多くの名作を残した。
ウ.国学は、和歌や『古事記』・『源氏物語』などの研究から始まったが、その学者の中には天皇の権威(けんい)を強調する者もあらわれてきた。
エ.ヨーロッパの学問の研究では、高野長英、杉田玄白、本居宣長らが活躍した。
オ.農民や町人の子供は、寺子屋で「読み・書き・そろばん」を習った。
(07年度 湘南白百合学園中学校から)
※問題文は原文と一部異なる場合があります。
■解答と解説
【国語】
イ・オ・ク・コ・サ
慣用句が文の中で正しく用いられているかどうかを問う問題。クの「気の置けない」は、気づかいをせずに気楽につきあえる、の意。「役不足」などの言葉と同様、しばしば誤って、しかも反対の意味で使われることの多い言葉の一つである。
【算数】
2人は正しいことを言っているので、1人はうそをついている。Mさんがうそをついているとすると、バドミントン部の部長がいなくなり、Hさんがうそをついているとすると、MさんとHさんの2人がバドミントン部の部長になってしまうので、うそをついているのはYさん。したがって、Yさんは剣道部の部長ではなく、Mさんはバドミントン部の部長なので、Hさんが剣道部の部長である。
【理科】
答えはアとイ。 太陽の放射熱で地面があたたまりその地面が空気をあたためることで気温は上がる。気温をはかるときは、太陽の直射日光が温度計の球部にあたることをふせぐために、日陰ではかる。地上から1.2〜1.5mの高さで風通しの良いところではかる。
【社会】
答えはエ。「この時代」とは江戸(えど)時代のこと。江戸時代には、17世紀後半の上方中心の元禄(げんろく)文化、18世紀末以降の江戸を中心とする化政(かせい)文化が栄えた。また、杉田玄白(すぎたげんぱく)らの『解体新書』に代表される蘭学(らんがく)(ヨーロッパの学問の研究)や、古代の日本人本来のものの考え方を明らかにしようとする国学など多彩な学問が発達した。本居宣長(もとおりのりなが)の『古事記伝』は国学の代表格であるため、エが誤り。
〈協力:四谷大塚〉