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私立中学・高等学校ガイド

思い込み・勘違いも解消! 中学受験Q&A15

記事提供:進学レーダー2008年4月号
みくに出版

中学受験をするにあたって、知らないこと、学校に聞きづらいこと、 実際はどうなのかわからないことがいろいろ出てくるでしょう。 ここでは、よくある疑問を、Q&A方式で説明します!

受験生活の疑問・不安

Q1 塾に通わないと中学受験できない?
A1 やっぱり「中学受験専門の進学塾」に通うのが一番。早めの準備を。
塾に通わなくても不可能ではありませんが、基礎学力に加えて中学入試に必要な「考える力」「表現する力」は、小学校の授業や独学ではなかなか身につきません。ま た、中学受験専門の進学塾に通えば、仲間がいるというメリットも。いまは3年生ごろから学習の習慣をつけ、4年生から本格的な受験勉強開始が一般的。5、6年生か らの受験は、決意したらすぐに進学塾に相談してみましょう。
Q2 受験生の 家族 は何をするべき?
A2 保護者は「サポーター」。受験生の体調管理や食事にも気を使って。
学習面では塾を信頼しましょう。3、4年生は学習しやすい雰囲気を心がけ、5、6年生は子どもが自主的に学べるよう、学習ペースの確認ぐらいに留めましょう。受験準備中は、睡眠不足や運動不足になりがち。体調管理のほか、塾でのお弁当が増えるので、栄養バランスの工夫も必要です。また、保護者が志望校を押し付けないこと、生活面では受験生を特別扱いしないことも大切です。
Q3 小学校の先生 には、どう話せばいい?
A3 中学受験に協力的な先生は増加中。良好な関係を。
以前より中学受験が一般化したこともあり、中学受験に理解のある公立小学校の先生が増えています。入試では調査書が必要な場合もあります。先生の労力や負担も考え、調査書が必要な場合は、冬休み前までにお願いしておきましょう。また、ふだんから小学校の活動を優先し、入試で欠席するときは、予めきちんと伝えておくことが大切。進学先も必ず報告しましょう。

学校選びの疑問・不安

Q4 学校訪問 のポイントは?
A4 事前に調べ、見るべき部分、目的を明確に!
先輩保護者の平均見学校数は約9.4校(※)。6年生になると公開模試などで忙しくなるので、4年生ぐらいから学校訪問を始めたいもの。合同説明会、学校説明会、文化祭・体育祭など、それぞれの特徴を理解し、上手に利用しましょう。その際、どんな視点で学校を見るか、学校選びで何を重視するかを明らかにしておけば、学校同士の比較もしやすいはずです。機会があれば、何回でも見学を。
※『進学レーダー』調べ
Q5 志望校 はいつまでに、どうやって選ぶ?
A5 早めに決めればヤル気もアップ。併願校は保護者の主導で。
目標があると学習のモチベーションにつながるので、校風、交通の便、教育内容などを考え、第1志望校は早めに決定を。併願校もなるべく学校に足を運び、本人の行きたい学校を選ぶことが大切です。遅くても6年生の12月初旬には最終決定しましょう。ただし、入試日程の調整なども含め、併願校の選択は、保護者の役割がより重要です。受験校は偏差値幅をもたせて選びましょう。
Q6 偏差値ってどう見るの?学校の人気はどういう理由で上がるの?
A6 学校の改革や情報公開がきっかけで志望者が増加するケースが多い。
学校偏差値はあくまでデータ的に合格の目安となる数字。実際の入試とは母集団も問題内容も異なることに注意。また、その学校の価値そのものではなく、数値の変化も、入試要項変更や前年の人気の反動だったりと、中身とは必ずしも連動しません。進学実績や新校舎などで注目されたり、学校改革や情報公開で人気が上昇する学校が多く、生徒のために日々努力を続ける学校は安定した人気です。

入試シーズンの疑問・不安

Q7 入試は いつ、何校ぐらい受けるの?
A7 1月〜2月にかけて。先輩受験生の最終的な受験回数は平均4.1回です。
首都圏は1月に茨城・埼玉・千葉入試が始まり、2月1日に東京・神奈川入試がスタート。例年、2月3日までがピークで、7日にひと段落します。確実に1回は合格を得るため、偏差値幅をもって出願しておきたいものです。07年の出願数は平均5.1校、受験校数は平均4.1校(※)。現在はほとんどの学校で複数回入試が実施されているので、どの回で受けるかという併願作戦も重要です。
※『進学レーダー』調べ
Q8 入試に必要な 科目 は?
A8 入試科目は4科目化への流れが。4科目の学習が望ましいです。
首都圏の中学入試では、4科目(国算社理)、2科目(国算)が一般的。どちらかを選択できる学校も多くありますが、とくに難関校の大部分は4科目で、全般的にも4科目 化の動きがあります。学校選択の幅を狭めないためにも、入学後のためを考えても、できるだけ4科目を学習しておいたほうがいいでしょう。一方で、得意科目を生かせる「1科目」や「AO」などの入試もあります。
Q9 学区域などの出願条件 ってあるの?
A9 国立大学附属校や公立中高一貫校は基本的に学区域が。ただし緩和傾向。
国立大学附属校は、通学区域や通学時間が定められていますが、交通機関の発達もあり、近年は緩和する傾向。公立中高一貫校は、基本的に設置自治体に居住していることが条件ですが、千代田区立九段のように、区内外で選抜枠を分けている学校もあります。私学でも一部、通学区域制限のある学校や、保護者との同居などが条件の学校もあります。本人の体力や、入学後の生活も考慮しましょう。
Q10 面接 って何を聞かれるの?コネや縁故 はあるの?
A10 主に入学の意思が伝わればOK。学力重視のフェアな入試です。
現在の中学入試は、基本的に学力試験の成績で合否が決まる、極めてフェアな選抜です。両親の離婚や保護者の職業、出身校が理由で不合格になることは、まずないと言っていいでしょう。面接で多く聞かれるのは「志望理由」「併願校」「家庭学習」などで、進学への意欲、受験生の人柄、家庭の様子など、学力試験でははかれないものを見ています。ただし「参考程度」とする学校が多いようです。

中学入学後の疑問・不安

Q11 私立でも 塾に通う生徒が多いの?
A11 塾は高校から部分的な利用も。学習面の面倒見もチェック。
入学後の成績はお子さん次第ですが、入試の成績とはそれほど相関しません。基本的には、授業をきちんと受けていれば心配いりません。成績不振者に補習をする学校もある一方、より深く学びたい生徒のための講習を設ける学校も。塾に通う場合は、自分の位置を確かめる他流試合的な意味合いや、苦手科目だけの利用がほとんどで、少なくとも中学の間は通う必要はないでしょう。
Q12 宗教校 は、信者じゃないとダメ?
A12 信者である必要はありません。宗教色も学校によってさまざまです。
宗教校でも信者になる必要はありませんし、信者でないために入試で不利な扱いを受けることはありません。ただし、宗教は教育理念や校風に大きく関わってきますので、宗教教育や学校の教育方針に対して、理解を示すことは大切です。礼拝・ミサの有無や宗教行事、宗教の授業など、宗教色の濃さは学校によるので、気になる場合は事前に確認しておきましょう。
Q13 大学進学実績 がいいのはなぜ?
A13 学習に加え、「キャリア教育」でモチベーションを高めるから。
6年間のゆとりを生かした教科学習の充実はもちろんですが、高い実績の秘密は、「キャリア教育」にあります。私学では、職業体験や講演会のほか、生徒が自分を見つめ、将来を考え、その実現に何が必要かを考える機会がたくさんあります。進学動機を明確にした生徒たちが、高い進学実績を上げているのです。ちなみに、大学付属校でも、多くの学校で外部進学する生徒の割合が増えています。
Q14 私学には「 いじめ」 はない?
A14 ないわけではありませんが、その後の対処が違います。
思春期の子どもの集まりですから、人間関係のトラブルがまったくないとはいえません。ただ、公立校と違うのは、問題が起こったときの対処の仕方です。カウンセリングルームの充実や、先生同士の連携などによって、大部分が深刻にならずに解決しているようです。また、総合学習や宿泊行事などをとおして、コミュニケーションする力を養っているのも、私学の魅力の一つです。
Q15 保護者 同士のつきあいが大変そう…
A15 「教育理念」に賛同する保護者同士だから、つきあいも比較的スムーズです。
基本的に私学には、その教育理念に賛同する保護者が集まっているので、保護者同士のつきあいも比較的スムーズです。PTAのなり手がいなくて困ることもほとんどありません。心配なら、学校見学の際に、将来クラスメイトになるかもしれない、まわりの受験生親子の様子を見ておきましょう。併設小学校がある場合も、子ども同士はすぐに仲良くなりますし、問題ありません。

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