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09月19日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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高等学校の全体像を理解しよう!〜「3つの課程」と「学年制・単位制」〜

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通信制高校があるじゃん
09〜10年度版
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 高等学校には、「学年制」「単位制」という区分があり、学ぶ時間と学ぶ場所によって、ぞれぞれに「全日制課程」「定時制課程」「通信制課程」の3つの課程が用意されています。だから高校を大きく分けると6つのタイプに分かれるというわけです。さらにその中で、学ぶ内容によって普通科や専門学科(商業科、工業科、農業科など)、総合学科と呼ばれる学科が存在します。
 一般的にイメージされる高校のタイプは、「学年制」の「全日制課程」の普通科という学校でしょう。実際に全国で一番数も多いのですが、高校はこのタイプだけではありません。今後の自分の可能性を探る意味でも、高校の全体像をぜひ知っておきましょう。

高等学校の「3つの課程」

 高等学校には、「全日制課程」「定時制課程」「通信制課程」という3つの課程があります。課程とは、学ぶ時間と学ぶ場所を区分するもので、3年以上在籍し、74単位以上の修得が必要な卒業資格という面では、まったく同じです。

(1)全日制課程
 全国でもっとも数が多いのが、この課程です。毎日、朝から1日教育活動が行われます。授業は通常1日6単位時間(1単位時間は50分)で、1週間に30単位時間程度が準備されています。これは3年間で卒業することを基本とする時間設定です。
 教科の授業のほかにクラブ活動や行事、ホームルームなどの特別活動があります。なお、特別活動は定時制、通信制の課程でも行うことになっています。

(2)定時制課程
 学習する時間帯を区切って学習するのが定時制課程の特長です。1日4単位時間(1単位時間は45〜50分)で、1週間に20単位時間程度が準備され、4年間で卒業することを基本とする時間設定となっています。時間帯以外は全日制課程と同じです。
 1998年から1日4単位時間以上、1週間に30単位時間程度学習することが可能になり、3年間で卒業できるという高校が出てきました。
 また、定時制課程といえば、夜間のイメージが強いと思いますが、現在は夜間をはじめ、午前の部、午後の部をもつ高校もあり、人気校になっています。

(3)通信制課程
 通信制課程は、自学自習が基本で、レポート(リポートともいいます。添削指導)とスクーリング(面接指導)、およびテストによって単位の履修・修得が認められていくものです。スクーリングは、学校で定めた曜日に登校して授業を受け、実験・実習や質疑応答を行うもので、科目によって回数が決められています。受け方のバリエーションは広がっており、月に数回、週5日〜2日程度の通学タイプなどもあります。

「学年制」「単位制」という区分

図:高校の3つの課程と学年制・単位制

 「学年制」とは、学年別に組まれた学習の内容を修了した段階で次の学年に上がるシステムのことで、中学校までの学校生活とほぼ同じです。高校では、学年ごとに学ぶ内容(科目)が決まっているので、それを修得できないと、次の学年に進級できないということになり、留年ということが起こってきます。

 一方、「単位制」とは、学年という枠をはずした学習システムのことで、全日制、定時制、通信制のどの課程にもあります。学習する教科・科目を一定の決まりの中で選び、時間割も自分で作るのが原則です。モデルの時間割例が示され、先生がサポートしてくれることが多いようです。

 単位制高校のメリットは、高校を中途退学して入った場合、通常、前の高校で修得した単位があればそのまま認められるという点です。卒業までに残りの科目を学習して単位を修得すればよいのです。また、進路や興味・関心に合わせて科目を選択できるのも特長です。可能な範囲で多くの単位を取って3年間で卒業したり、逆にゆっくりと4年以上の年数をかけて卒業することもできます。

 さらに、単位制高校の多くが2期制を取り入れています。これは、前期(4月〜9月)と後期(10月〜3月)に分けて学習するもので、入学時期が4月と10月の2回、卒業時期が9月と3月の2回という学校が多く見受けられます。また、単位制高校でなくても定時制・通信制の場合、入学前に高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に合格している科目があれば、その高校の単位として認めているところが多く、その分、卒業が楽になります。学校外の学修の成果や公認の資格、従事している仕事に対しても単位を認めるところがあり、これらは技能審査、実務代替などと呼ばれます。