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小学校地図帳 4大公害病から砂漠化・酸性雨へ

2007年05月17日

 地名や地形を調べるのに役立つ地図帳。この地図帳には、人口や気候、産業など、テーマ別の分布を表す「主題図」も載っている。

 東京書籍の小学校地図帳をみると、1954年版には気候に関するページの中に「つばめのくる日」の日本地図がある。おなじみの桜前線のように3〜5月の間、飛来地域の北上が示されている。農産物のページには、馬や牛の頭数を都道府県ごとに区分けした地図もある。いずれも現在はないものだ。

 都道府県ごとの工業従業者数を示す地図はこの10年後、4大工業地帯など工場分布図に置き換わった。60年に打ち出された太平洋ベルト構想を反映した内容で、水力・火力発電量や国道・国鉄網も掲載されるようになる。

 77年版には公害病の地図が登場。水俣病(熊本県と新潟県)や四日市ぜんそく、イタイイタイ病(富山県)などが示される。この地図が消えた2000年版は環境問題をクローズアップ。熱帯雨林の減少や、砂漠化の進行、酸性雨の被害が一目でわかる世界地図が現れた。

 現在の地図帳には、国内の世界自然遺産とラムサール条約に登録された湿地が加わった。

 同社社会科地図編集長の福田行高さんは「主題図をたどると、社会的に関心が高い事柄がかわる。社会に対して敏感であり続けたい」と話す。

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