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中学校の理科・家庭科 カロリーからジュールへ?

2007年06月14日

 暮らしの中でエネルギーの単位といえばカロリー。中学や高校の理科の分野でも幅をきかせていたが、現在はジュールに置き換わっている。

 カロリーは、1気圧のもとで1グラムの水の温度を1度上げるのに必要な熱量で、ラテン語で「熱」を意味する。ジュールは、1ワットの電力を1秒間使った時に発生する熱量。仕事量の単位でもあり、19世紀の英物理学者ジュールに由来し、1カロリーは約4.2ジュールとなる。

 多国間取引の増加などを受け、1960年の国際度量衡総会は国際単位系(SI)を使うことを採択した。SIには長さのメートル、質量のキログラムなどが含まれる。

 日本では93年、栄養分野などを除き、世界標準のSIへ統一する計量法が施行。98年の学習指導要領改訂で中学理科の熱量の単位を主にジュールで記述し、カロリーは補助的な扱いとなった。

 一方、技術・家庭科はカロリーが主流。東京書籍の中学教科書の場合、載せている日本食品標準成分表が82年にジュールも併記したことに伴い、06年版から二つの単位を併用している。

 日本食品標準成分表づくりに携わる食品総合研究所の安井明美・食品分析研究領域長は「食品の世界でカロリーは、『カロリーオフ』など本来の単位以外の使われ方をするほど生活に定着している。今後も、ジュールに一本化するのは難しいのでは」と話す。

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