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教科SHOW

ローマ字、パソコン普及で脚光

2007年07月19日

 パソコンの文字入力によって、ローマ字を使う機会が増えている。教科書には小学校4年の国語に登場し、単語の読み書きを中心に学ぶ。

写真小学校の国語教科書にあるローマ字入力の説明

 国語教育研究大辞典によると、「中世のローマ法王庁公証人の手書きの書体」に使われたことから、アルファベット26文字をローマ字と呼ぶようになったという。日本には室町時代に伝わった。つづり方によって主に、訓令式(新聞社の表記は「sinbunsya」)と、ヘボン式(同「shinbunsha」)の二つがある。訓令式は1937年に内閣訓令によって公布されたつづり方。ヘボン式は、考案した幕末の米国人宣教師の名ヘプバーンが由来だという。国語では訓令式が主で、ヘボン式も併記される例がある。

 58年の学習指導要領では、ローマ字で文章を書くことが求められていたが、68年には現在とほぼ同じ内容まで縮小した。ローマ字教育に詳しい元教師柳瀬真子さん(80)=奈良市=によると、パソコンがない時代でも、漢字タイプで文字を拾うより、タイプライターでローマ字の記述をした方が文書作成が速いという利点があった。だが、「ローマ字は浸透せず、ローマ字教育も狭まっていった」と言う。

 東京書籍は2000年の教科書から、パソコンのローマ字入力を載せるようになった。ローマ字は今、パソコンに単語を入力する簡便さで、再評価されている。

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