現在位置:asahi.com>教育>小中学校>教科SHOW> 記事 中学校の技術 消えたエンジンの仕組み2007年11月22日 自動車は日本の主要産業。その心臓部であるエンジンの仕組みに関する記述が、02年の中学技術家庭・技術分野の教科書から姿を消した。東京書籍の教科書は、ガソリンエンジンと電動モーターとを組み合わせたハイブリッド車の構造を示す図と説明が載る。 戦後、01年までの教科書では、主に四輪車で使われる4サイクルエンジンを中心に説明していた。70年代には、ローター(回転子)が回って動力となるロータリーエンジンについてもページが割かれた。 4サイクルは、(1)吸気(空気と燃料の混合気を吸い込む)(2)圧縮(混合気を圧縮して点火プラグで点火)(3)膨張(混合気の燃焼)(4)排気(燃焼ガスを押し出す)の4行程で、ピストンが上下運動を2回繰り返し、動力となる。小型2サイクルエンジンを分解し、洗浄と点検の後、再び組み立てる手順も示されていた。 現在の車のエンジンは燃料噴射がコンピューター制御されるなど精巧な仕組みになり、燃料の燃焼効率もアップ。故障も減った。 技術家庭編集長の提橋正一さんは、教科書から記述が消え、エンジンの仕組みを知らない人が増えていることに気をもむ。「エンジン音がおかしいことに気づくことが、大きな事故を防ぐことにつながることもある。エンジンに限らず、基本的な原理は知っておいた方がいいのでは」
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