現在位置:asahi.com>教育>小中学校>教科SHOW> 記事

教科SHOW

中学校の英語 クミ・タナカ? タナカ・クミ?

2008年02月21日

 英語で自分の名前を告げる時は「名・姓」の順? それとも「姓・名」? 現在の中学英語の教科書はほとんどが日本語と同じ「姓・名」の順。「私は田中久美です」なら

 I am Tanaka Kumi.

のようになる。

 「名・姓」の順だった三省堂は87年から、付録にある手紙の書き方の中で「姓・名」の署名を紹介。93年には本文も「姓・名」になった。

 国語審議会が00年、英語表記する場合も「姓・名の順とすることが望ましい」と答申。ほとんどの中学英語の教科書がこの語順に変わった。

 三省堂教科書の当時の代表著者、桜美林大の森住衛教授は「異文化を理解・尊重しあうには、一方的に英語流に倣うだけではいけない」と話す。

 森住さんによると、外交文書の英語署名は明治初期、「姓・名」だったが、中期から「名・姓」が増え、教科書もほぼ同じ軌跡をたどった。1883(明治16)年に鹿鳴館が完成し、「脱亜入欧」路線が定着したことが影響している。一方、日本と同じ順番の中国や韓国では「姓・名」で英語表記されることが圧倒的に多いという。

 森住さんは「どちらの順番で表現するかは、個人の意思が優先されることが大切。姓・名の順で述べた時、日本文化を知らない人には、family name と first name をきちんと伝えればいいのです」と説く。

このページのトップに戻る