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中学校の歴史 弥生時代はいつ始まった?

2008年03月06日

 「弥生時代のはじまりは、500年ほどさかのぼるかも知れない」。そんな新説を、東京書籍の中学歴史教科書が2年前から紹介している。

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東京書籍の中学歴史教科書

 定説では、弥生時代の始まりは紀元前3、4世紀ごろ。水田で稲作を行い、鉄器を使い始めたと考えられている。土器の形や年代の分かる中国の青銅器との比較、遺物があった地層などで時期を推測してきた。

 ところが03年、国立歴史民俗博物館の春成秀爾教授らが「弥生時代の始まりは紀元前10世紀」とする研究を発表した。大気や海水、生物の体に含まれる「炭素14」の変化(半減期)に着目した測定法を使用、弥生土器に付いていた煤(すす)などを調べて導き出した。発表以来、考古学の世界では熱い議論が続く。

 春成教授によると、定説では、水田での稲作は200年という短期間で急速に各地に広まったとされてきた。しかし、700年かけてゆっくり広がった可能性が出てきたのだという。

 論争は炭素14の測定データの解釈などをめぐって続いている。「文系の学問とされてきた考古学に、理系の要素が大きく入る時代がやって来た。子どものころから文理双方に対応できる姿勢を育むと、きっと役立つでしょう」と春成教授。

 東京書籍の担当者は「科学的な分析方法が導入され、学問が深化していることを、生徒が知る意義は大きい」と話す。

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