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中学校の英語 筆記体は日本独自のもの?

2008年03月20日

 アルファベットの文字を傾け、一筆書きのように単語をつづる筆記体。今この書き方を学ぶ中学生は少数派になっている。パソコンの普及もあって手書きする機会自体が減っているうえ、「生徒の学習負担に配慮し筆記体を指導できる」と学習指導要領が改訂されたのを受け、02年から教科書では扱われなくなったり縮小されたりしているからだ。

 三省堂は最も早く筆記体の扱いを変更した。93年の教科書では独自に、手書き文字を三つに分けて紹介。日本語の書体になぞらえて活字の文字に近いものを「楷書(かいしょ)体」、やや斜めに崩した文字を「行書体」、一般的には筆記体と呼ばれている文字を「草書体」と呼ぶようにした。

 編集担当者は「英語をつづるとき、草書体(筆記体)を用いなければいけないかのような考えを改めたかった」という。

 この教科書の編集に携わった桜美林大の森住衛教授によると、英語圏で署名に使われていた一つの書体が、明治時代に手書き文字の主流として日本に定着した。その文字は英語圏で統一された書体ではなく、人や地域によって異なるという。

 日本では中学1年で英語を習い始め、その年の夏休みの宿題などで筆記体を覚えてきた。森住教授は「海外では、草書体(筆記体)で普通の文章を書くのは日本人、と思っている人もいるほど日本独特のもの」と語る。

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