現在位置:asahi.com>教育>小中学校>中学受験の人生相談−モリガミにきけ> 記事 受験の世界もふつうはつらいよ2007年08月13日 高校受験では模試偏差値が55に境界線が走るのだそうだ。どういうことかと言えば、中3の夏にそれより上の数値が取れれば、進学路線で学校選択が出来る。それを下回る数値になれば、進学尺度でない実学路線の学校選択になるのだそうだ。 中学受験ではオール進学路線ということになるけれどもそういう境界線というものがないわけではない。 あえて線を引けば45あたりにそのボーダーラインがあって、夏にそれを上回れば6年生のことだからこの先の5カ月で十二分に学力が伸ばせ、いわゆる有名大学進学校への受験が視野に入ってくる。しかし、これを下回ると今のところ余り有名大学への進学実績が芳しくない学校を受験する見通しとなる。 母集団が違うので、中学受験と高校受験で10ポイントくらいの差が出ているものの、実は各々の集団でいえば丁度「ふつう」の学力をキープしているあたりに、ルート選択の切り替え点があることになる。 しかし、この「ふつう」が結構辛い。実は事業をおこされて成功された方の近著に『ふつうはつらいよ』という題名があるのを、先日新聞の広告欄で目に留めて、その方のその本をよまないままで題名を拝借して恐縮なのだが、まさに受験の世界は「ふつうはつらいよ」の一言に尽きる。 これらの偏差値より、例えば5〜10ポイント上回りさえすれば、実はまるで世界が違う。難関大学に進学できる学校を選択できるばかりか、様々な校風の違いにも気配りできる。万一失敗しても受け皿がある。そもそも塾の教材カリキュラムがそのあたりの学力を想定しているのが実態だから、ご本人もそこそこ居心地がよい。そこが何より大きい。お子様が「乗って」さえいれば親の心の負担感はほぼゼロになり、楽しいことばかり。子育てという道楽をさせていただいている気分にさえなる。 しかし、これが「ふつう」の学力であると子どもも辛いが親も辛い。毎日が失望と後悔に苛まれる日々を送られる方も少なくない。 しかし、これはおかしくないだろうか。「ふつう」のお子様とその保護者が辛い、というのは何と言ってもおかしい。健康体なのに無理やり病気にさせられている気分だ。だから「ふつう」の学力で入れて子どもを伸ばしてくれる学校こそよい学校だと私は思う。 プロフィール
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