現在位置:asahi.com>教育>小中学校>ネッティリポート(エヌ・ティ・エス提供)> 記事 科学する心で社会貢献できる女性に(小石川女子中学校)2007年09月14日 2008年4月、文京区に村田学園小石川女子中学校が開校予定。簿記会計のスペシャリストを輩出する一方、スポーツも盛んで「なでしこジャパン」代表選手として活躍するOGもいる、多彩な顔を持つ村田学園。その伝統を受け継ぎながら、「サイエンスレディ」育成という新しいビジョンのもとにスタートします。どんな魅力を持つ学校なのでしょうか。伊藤淑子校長先生、中学校設置準備室の武先生にお話をうかがいました。
●100年の伝統からうまれた「科学する心」 まもなく創立100年を迎える村田学園は、簿記会計を主にした計理学校として始まりました。当時まだ理解の少なかったこの「計理」という言葉は、「順序立てて論理的に物事を考える」という意味。創立者村田謙造は、「有算者勝(算ある者は勝る)」を信念としていました。この一言に込められた、「人が物事に対処するとき、緻密な計算を常に行えば、絶対に成功する」というメッセージが現代にひきつがれ、小石川女子中学校の「科学する心」として再生したのです。 ●教育の3つの柱 サイエンスレディ育成の柱は、「感受性」「論理的な思考と表現力」「女性としての品格・特性教育」。授業や日常生活はもちろん、様々な体験を通して、なぜ?どうして?と疑問を感じる感受性を養います。そして仮説→実験→検証型の学習を繰り返すことで、疑問を追究し系統だった思考で解決する科学的視点を育てていきます。 授業は互いに高めあいながら生徒同士の相乗効果を生み出す、グループワークを中心としたスタイルに。教員は時に、生徒の学びを促進し、好奇心を触発し、気づきを助けるファシリテーターにもなります。一方的な教授ではなく、個々の生徒の理解や状態に合わせた最適な方法や伝え方で、分かるまで向き合います。こういった学習環境により、「科学する心」を、確かな学力として築き上げ、6年後の進路選択で理系大学への進学を可能にします。 さらに、100年近い女子教育の伝統に基づき、茶道・華道・礼法などを通じて美しいマナーを身につけ、日本文化を伝えていける女性を育てます。美しいマナーとは、他者との関わりの中で相手を思いやる心。「科学する心」で社会に貢献してほしいと願う、先生方の想いが伝わってきます。 ●共に学びあう環境を 伊藤校長先生は折に触れて、ノーベル賞物理学者朝永振一郎氏のこんな言葉を生徒に紹介しています。『不思議だと思うこと、これが科学の芽です。よく観察して確かめ考えること、これが科学の茎です。そしてさいごに謎がとける、これが科学の花です』。 「不思議だな」と思う気持ちは個々の心に生まれるもの。でもそれを観察し、確かめることは一人ではできません。だから先生方はあらゆる応援を惜しみません。「すべては関係性の中で引き出されるもの」という信念のもと、先生、そして生徒同士が学びあう環境が着々と構築されています。 (ネッティランド かわら版9月号掲載 エヌ・ティ・エス提供) この記事の関連情報ネッティリポート バックナンバー |
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