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ネッティリポート(エヌ・ティ・エス提供)

生徒が自ら考える「環境」への取り組み(広尾学園中学校)

2007年10月22日

 日本代表としてJ8に参加

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ブッシュ大統領、ブレア前首相らと記念撮影

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広尾学園チーム「HIROGAKU EIGHT」

 世界で最も影響力のある8カ国の首脳が集まり、様々な国際問題について議論するG8サミット。そこで議論される内容を子どもたちの視点で話し合う公式プログラムが、J8サミットです。

 今年6月、ドイツのヴィスマールで開催されたこのJ8に、広尾学園の生徒たちが日本代表として参加しました。

 J8への参加が決定してから、メンバーたちは大忙し。他国の若者との議論に向けて英語でのディベートの訓練をしたり、首相官邸へ安倍前首相を表敬訪問したりしました。

 しかしそんな多忙な日々の中でも彼らの顔は常に輝いており、この貴重な機会を楽しむことは忘れていなかったようです。

 ドイツに到着した広尾学園メンバーは、早速他国の若者たちと交流開始。その抜群の英語力を生かしてコミュニケーションを重ね、どんどん友人を増やしていました。

 そんな彼らですが、ひとたび議論が始まると表情は真剣そのもの。1週間にわたる会合の中で、広尾学園メンバーを含む世界各国の若者たちは激しく議論し合いました。

 議論の結果は「ヴィスマール宣言」としてまとめられ、各国の若者代表が一堂に会した首脳たちに提言しました。その内容は「HIV/エイズ」「気候変動とエネルギー効率」など、主に地球環境に関する非常にハイレベルなものです。

 会合の最後には、日本代表となった中島未来さん(高1)が「来年は日本でG8サミットが開催されます。私たちはより多くの若者たちがそれに参加できることを期待しています」と述べて締めくくりました。

 高まる環境への取り組み

 仲間たちが日本代表としてJ8に参加したことで、広尾学園の中でも以前にも増して環境問題を考える動きが活発になっています。

 今年のけやき祭(文化祭)のテーマもずばり「環境」。生徒たち自身がJ8に強い影響を受け、先生方が何も言わずとも自然にテーマが決まっていったといいます。

 けやき祭に向けて、中学生たちはクラスごとに「水環境の汚染」「ダイオキシン・エコ製品」「大地の砂漠化・絶滅する動植物」などとテーマを決め、それに沿って研究を進めています。

 また高校生たちは、健康食品会社とタイアップして更にレベルの高い研究を進めています。彼らは東大・農学部の研究室なども訪問し、「自分たちで調べたものを発表する」という段階を超えたアピールを目指しています。

 それ以外にも、生徒会の自主的な呼びかけで全生徒がドキュメンタリー映画「不都合な真実」を鑑賞するなど、広尾学園では生徒が自分たちで考える環境への取り組みがとても活発です。

 「自律と共生」

 生徒自身が考え行動する風土は、広尾学園が掲げる『自律と共生』という理念がしっかりと根付いている証拠です。入試広報室の遠藤先生は次のように言います。

 「単に『自律と共生』をベースとして教育を行っていますというだけではありません。我々の学校では、それを実際に実践しているんです。その結果、生徒たちの中でも生徒会を中心にしっかりとした組織が出来上がりつつあります」

 このように生徒が自ら考え、創り上げたけやき祭は、広尾学園の風土を感じる絶好の機会です。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

(ネッティランド かわら版10月号掲載 エヌ・ティ・エス提供)

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