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かえつ有明の学びのエンジンとなる「サイエンス」(かえつ有明中学校)

2008年1月17日

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 ◆一人一人が宇宙船地球号のクルー

 100年以上の歴史を持つ、かえつ有明のキャリアデザイン教育。世界の流れを常に先取りしながら、その時代に合ったキャリア支援で、生徒一人ひとりの夢を支えてきました。

 グローバリゼーションがもはや私たちの身近な日常生活の中まで浸透してきている今、かえつ有明は「未来の宇宙船地球号の舵をとるかえつ有明生」を育てるという新しいコンセプトを打ち出しました。これからのキャリアデザインとは、国際競争力に打ち勝って自己実現をするだけでなく、地球号のクルーとして、多様な課題を地球規模でとらえ、解決できる力を身につけた上での自己実現となっていくでしょう。このコンセプトを具体化する「サイエンス」の授業について、石川教頭先生にお話を伺いました。

 ◆机上の学問で終わらない

 地球号のシステムは複雑すぎて、一度に全てを把握し学ぶことはもちろんできません。サイエンスでは、身近なモノを素材として、ひとつひとつを丁寧に探究していきます。中1のスタート時からフィールドワークを重視しているのは、身近なモノから、地球号システムのひずみや循環の変化を具体的に感じるため。モノから仮説を立て、議論によって検証する中で、生徒たちが法則性やつながりを発見する瞬間を大切にしています。そういった、ものごとの構造を見抜く視点を磨くことで、自ら地球の全体像を構築できる力を養っていくのです。

 しかし、自分一人の力だけでは、地球号の舵取りはできません。他者との協働が不可欠です。協働するためには、互いの思いを言葉で伝え合い、共感し受け容れる感性が必要です。サイエンスを中1から実施しているのは、「親しい仲間だけでなく、地球上のみんなが同じ船に乗っているのだという実感を、できるだけ早いうちから持たせたい」との考えがあるから。人々と共感し、他者の痛みや地球の持続可能性の問題を、自己の課題として臨む勇気を持たせたいという学校の願いがあらわれています。

 ◆科学と地球の調和をめざして

 サイエンスでの探究の根幹にあるのは、「科学と地球の調和」。進歩ありきの20世紀の技術革命は、現在の地球号に大きなひずみを残しました。

 「だからこそ、これからのリーダーとなるかえつ有明の生徒たちには、科学の倫理性・限界性を検討する確かな目線が不可欠です。かつては道徳が、その限界や倫理をコントロールしてきました。しかし多様な価値観が混在するグローバル社会では、ある価値観によって一律に境界線を引くことはできません。ですが、地球全体という視点で物事をとらえることができれば、自分たちでルールを創りだしていくことが可能です。そんな人材をサイエンスは育てています。」と石川教頭は受験生や保護者に向けて語っています。

 方法論や理論を超えた、真のコラボレーションとリーダーシップを目指して、サイエンスは「科学力」と「言葉力」を培っていきます。

 ◆帰国生受け入れが本格始動

 来春から本格化する帰国生の受け入れは、このサイエンスのコンセプトに新たな可能性を加えます。特に欧米の教育環境を体験してきている生徒は、リベラルアーツ的な学問へのアプローチを自然と身につけています。異文化での経験やそこで培ったものの見方は、チーム活動を通して仲間たちにも共有され、より広い視野での議論が行われていくでしょう。

より明確になったサイエンスのコンセプトと帰国生の受け容れによって、3期生の躍進の環境が着々と作られています。

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