P.L.T参加生徒一人ひとりの成績推移グラフ
08年春からの全コース完全共学化、09年6月の南校舎完成などを控え、いま最も勢いのある学校の一つが広尾学園です。「共学の最高峰へ」という目標に向けて、学園では様々な改革が実行されています。
◆話題のP.L.Tプログラム
広尾学園の1日は、15分間のP.L.T(Personalized Learning Test)というテストから始まります。その最大の特徴は、問題が生徒一人ひとりに対して完全に個別化されていること。生徒たちは事前に実施されたカウンセリングテストで、どこが苦手なのか弱点分析を行っています。その結果に基づいて作成されているので、P.L.Tの内容は一人ずつ違ったものになっているのです。
P.L.T実施後、各生徒たちの答案は「学習司令センター」に運ばれます。この学習司令センターには専属のスタッフがいて、毎朝全校生徒の分のP.L.Tを作成しています。教室で回収された答案は再びこの学習司令センターに戻り、結果が全てコンピュータのデータベースに入力されます。そして生徒たちが授業を受けている間、朝のP.L.Tの結果を基にして、個々の生徒の課題が新たに作成されていきます。
やがて放課後、課題学習の時間になると、学習司令センターから課題が各教室に配布されます。これが、朝のP.L.Tの結果に基づいて作成されたP.L.T F−up(Follow up)です。生徒たちはここから40分間、このP.L.T F−upの課題に取り組みます。
また生徒がP.L.T F−upに取り組んでいる間、教室にいるのは担任の先生ではありません。現役の大学生・大学院生によって構成されたチューター達が生徒に付き添います。彼らは大学受験について「生の」経験を持っているので、より臨場感のあるアドバイスをすることができます。また先生方よりも年齢が近いため、生徒にとっても質問や相談をしやすいようです。
◆繰り返すことの大切さ
このP.L.TとP.L.T F−upは毎日実施されています。「毎日テスト」と聞くと、何だかとてもきついという印象を受けるかもしれません。ところが、生徒たちは何でもないといった表情で黙々と問題に取り組んでいます。広尾学園の生徒たちにとって、もはや毎日のP.L.Tプログラムは当たり前の習慣となっているのです。
その結果、生徒たちの学力は目覚ましく向上しています。各生徒の得点推移グラフを見ても、それは一目瞭然。
しかし、P.L.Tは単に生徒の学力を向上させることだけを目的としたプログラムではありません。自らの課題を確認しつつ得意分野を伸ばし、学習に対するモチベーションを高めることが最大の目標です。その根底にあるのは「分からなければ、分かるところまでさかのぼる」という考え。やみくもに学力向上を追い求めるのではなく、毎日少しずつの学習を無理なく積み重ねていくことが、結果として高い学力へとつながっているのです。
◆基礎レベルから応用レベルへ
広尾学園の学習サポートシステムは、P.L.Tやチューター制度だけではありません。土曜日には特別講座を開講し、P.L.Tで鍛えた基礎力を更に応用レベルにまで引き上げる指導を行っています。また長期休暇中にも、富士見スコレーという学園所有の施設で学習合宿を行います。ここでも生徒は、苦手科目の克服と得意科目の強化を目指す学習をします。
このように、基礎でつまずいてしまう生徒からどんどん応用学習にチャレンジしたい生徒まで、個々のレベルにきめ細かく対応した学習サポートシステム。広尾学園の全教職員が連携して運営にあたることで、そのシステムは日々進化を遂げています。ぜひ受験生・保護者ご自身の目でご確認ください。