
昨年6月の『週刊東洋経済』の調査で、入学時と卒業時を比較した「学力伸張度」で全国2位となった聖徳学園。早慶上理といった難関校の卒業生数に対する合格者の比率が30%にも達する進学指導についてお話を伺いました。
◆生徒一人ひとりを熟知した学力サポート
聖徳学園の進路サポートは、「学内できめ細かく」がモットーだと語る伊藤副校長先生。受験に対応する応用力を育成するため、毎日の放課後を利用し「進学セミナー」を実施しています。教科別・レベル別に設置された数多くの講座は、高1〜高3までの希望者が参加可能。1講座一時間半という長い時間を設定しているので、先生の説明・自分自身で考える演習・解説を聞きながらの復習を、1講座でじっくり行うことができます。
「例えば歴史。通常の日本史の授業では、時間の流れに沿った見方で歴史の概略を学びます。しかし進学セミナーでは、通史の学習の後に『税制史』『学問思想史』等といったテーマで横断的に歴史に切り込むことにより、新たな面白さを発見することができるのです」。
さらに大きな特長は、「難関校対策」「鬼の史料100題」など、より大学受験に近い実践的な講習を、外部の講師ではなく学園の先生方が行うこと。普段の生徒たちの姿を十二分に知り尽くした先生だからこそ、限りなく個人に合わせ、アフターケアもしっかりとしたセミナーにすることが可能になるのです。
◆進学のその先まで、未来を描いてほしい
学力の充実とともに、将来をより具体的に描くため「他者の体験を聞ける場」「自分の相談ができる場」も数多く設けられています。高1では、キャリアデザインについての講演会を実施。高2では、志望校に進学した卒業生を囲んで話を聞く「ニューチャレンジャーの会」や、志望大学訪問とレポート作成、卒業生による進路講演会が開催されます。高3になると、予備校の講師を招いての受験直前講演。3年間で、身近な人の体験談からプロフェッショナルの指導まで、多様な角度で大学進学へのモチベーションを高める仕組みができています。
しかし大学進学は生徒の人生においてあくまで1つの通過点。聖徳はその後のキャリアを描くためのサポートも惜しみません。「サイエンスダイアログ」は、外国人研究者による英語の出張授業。高度な専門分野を英語で扱うとあって、難度が高いものの、「理系こそ、世界に通じる研究を行うために英語が必要」という考えを、生徒たちも実感していくのでしょう。他にも早稲田、中央、東京農工大の教授による出張授業も実施。「最先端の技術自体を知らなくても、身近な世界とつながる感覚を得られる貴重な場です」と伊藤先生が語るように、これらの講演は生徒たちの興味関心を刺激し学びの意欲を促進するきっかけとなっています。
◆最大のサポートは、少人数制による先生との「対話」
様々な仕掛けを整えつつも、最大の進学サポートの真髄はやはり先生と生徒との対話における「きめ細やかさ」。高校2年生からは1学年4クラスをさらに5クラスにし、1クラスの平均が30名を切る少人数の編成としています。一人ひとりの状態を把握しながら、それぞれの可能性を最大限引き出すことができる少人数制の環境には、生活面の悩みから学習に関する相談まで、生徒と先生の対話が溢れています。一途に打ち込む道を見つけた生徒にはより高いモチベーションを。進路に迷っている生徒には将来を描くための多様な機会を。きめ細やかなサポートが、「学力伸張」という結果になって表れています。