

「子どもたちの幸せのためだけに学校はある」を教育理念とし、「夢」に向かって生徒たちと共に邁進してきた郁文館夢学園。生徒一人ひとりの夢を実現するためのプロジェクトは、留まることを知りません。「夢」の具現化の一つとして進められているのが新校舎の建設です。新校舎での通常授業は今年9月から開始、図書室、食堂等を含む全施設は2010年3月に竣工を予定しています。
◆「夢」が渦巻く新校舎
今年7月に完成予定の新校舎は、「夢」の発見・実現に向けて必要な施設が多く設置されています。最大の特徴は、各階に備えられたメディアスペースと呼ばれるラウンジ。生徒なら誰でも気軽に訪れることができるこの場所は、クラスを超えた友達づくりはもちろん、普段なかなか話す機会がない他学年の生徒との、学年の垣根を越えた交流を創出するのです。多くの友人、先輩、後輩と出会い、コミュニケーションを行なうことで、生徒たちは自らの「夢」について様々なヒントや、きっかけ、新しい意見を手に入れる可能性をも得ることができます。同時に、「夢」を語り、「夢」について考え、「夢」に悩む。そんな機会も増え、その時間は生徒たちの将来にとって貴重な財産となることでしょう。
また、2010年完成予定の図書室は蔵書数約3万5千冊。その数もさることながら、分類の仕方に同校ならではの特色があります。作家順や50音順ではなく、生徒が抱く「夢」の種類順に分けられます。これにより、生徒たちは自身が掲げる「夢」を深め、拡げる場所として活用することができ、図書室を学校の中心として、そして自分自身の「夢プロジェクト」の推進基地として活用していくのです。
◆多様性が創り出される共学化
同校では2010年4月の全施設完成と同時に共学化もスタートします。女子生徒が入学することで、授業はもちろん部活や行事、学校で行なわれるコミュニケーションの全てが変化を遂げることでしょう。これに伴い華道や茶道を行うための和室の設置、またダンスホールの設置なども新校舎のデザインに組み込まれています。さらに、校舎を吹き抜けにすることで明かりを多く取り込み開放感を創り出し、共学化という変化をプラスの相乗効果として拡げていくための総合的なデザインがなされているのです。穏やかな光の下、同校の伝統は新たなコミュニケーションと溶け合い、生徒一人ひとりの「夢」の栄養となっていくことでしょう。
◆みんな違ってみんないい
生徒一人ひとりの「夢」に向けた同校の「夢プロジェクト」はさらに革新を続けます。「『夢プロジェクト』に参加するセン−夢を実現していくことは男女に関係ありません。」と力強く語る宮崎教頭先生。普段は男子生徒のみと接している教員に向けて、他共学校や女子校の先生を招聘しての教員研修会はすでに幾度も行なわれており、今後も実施されていくとのこと。共学化に向けた郁文館の革新は、新校舎設立のハード面だけでなく、実際に接する先生方のソフト面においても繰り広げられています。
現在の生徒にも、未来の生徒にも合わせた学校づくりを行っている郁文館。子どもたちの幸せに焦点を合わせた同校の「夢」教育は、2010年の飛躍に向け確実に進化しつづけています。