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「ピア・サポート」で自尊感情を高め、互いに支え合える人間関係を作る(大妻中野中学校)

2008年9月4日

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諸橋隆男先生

 大妻中野中学校では、中学1・2年のカリキュラムの中で、年4回(計8回)「ピア・サポート」の授業を行っています。「Peer」とは仲間・友達の意味。心配事や悩み事の一番の相談相手である友達に、話を聴いてもらい、互いに支え合っていこうというもの。これにより、生徒の自尊感情や信頼感を高め、コミュニケーション能力を向上させ、より良い人間関係づくりができるそうです。7月某日、中学1年の今年2回目の授業を見学させていただきました。

 ◆まずは腹式深呼吸のリラクゼーションで心を落ち着かせる

 1年5組の5時間目、机と椅子を廊下に出した教室では、体育着に着替えた40人が壁にもたれて座っています。指導するのは、スクールカウンセラーの大場陽子先生。

 まずは、前回の授業で習った腹式深呼吸のリラクゼーションで、心とからだをリフレッシュさせます。「人間の心は大きなゴム風船と同じ。朝、家を出るときにお母さんと言い争ったり、友達とケンカしたり・・・そういうストレスってあるよね。ふくれた風船に力が加わるとへこむけど、普通ははね返してピンと張る。心にはエネルギーがあって、はね返そうとする力があるけど、へこんではね返せないときもあります。そんなときはこのリラクゼーションをして心を落ち着けましょう。これは頭でなくて、心で覚える勉強だよ」という大場先生の話を、目を閉じながら聴き入る生徒たちの顔が徐々に穏やかになっていきました。

 ◆「出会いゲーム」で自分の態度や気持ちを知ろう

 今日のメインプログラムは「出会ゲーム」。10人ずつの4グループに分かれ、横1列に並びます。約1m四方の紙を中央に置き、2グループが向き合う形となり、右端から1〜10番の番号をつけます(図参照)。そして、紙の上で向き合う同じ番号同士の人が順番に出会うというゲーム。

ただ、通り過ぎるだけでなく、いろいろな「出会い方」を大場先生と担任の橋本裕子先生のデモンストレーションを見た後、皆で実体験するのです。

(1)普通に通り過ぎる

(2)避けて通る

(3)下を向いて通る

(4)目を見合わせて通る

(5)触れて通る

(6)握手をする

(7)抱き合う

の7通りを、実際に生徒通しでやってみると、感じ悪い出会い方、つい笑顔になる出会い方、大笑いになってしまう出会い方・・・。

生徒たちは、それぞれ感じたことをメモし、次の6時間目のLHRで話し合います。自分や相手の態度、受けたときの自分の気持ちや相手がどう思うだろうかなど、率直に感じたことを伝え合うことで気づき、互いを思いやる気持ちが生まれます。

 ◆「ピア・サポーター制度」導入で、仲間の心を受け止めるリーダーを育成

 大妻中野では「ピア・サポート」をさらに発展させ、今年度より「ピア・サポーター」の制度を導入します。担当の諸橋隆男先生に詳しいお話をうかがいました。

「現在の高2が中1だった5年前に、『ピア・サポート』の授業をシステムとして開始しました。少しずつ具体的な効果が見えてきたので、今年度からは『ピア・サポーター制度』を導入します。『ピア・サポーター』は、生徒が生徒の相談に乗ったりアドバイスをするなど、大妻中野生のリーダーとして学校を支える存在となるもの。中3〜高2を対象に募集を募り、夏休みに3日間の養成講習会を実施、そして9月から本格的な活動を開始します。

 ネット社会の影響か、直接、顔と顔を合わせて話すというコミュニケーションが苦手な生徒が増えてきています。中1から落ち着いて勉強に取り組むためには、まずは友達関係づくりが欠かせません。『ピア・サポート』は、自己理解・他者理解を通して、コミュニケーション能力を向上させ、互いの気持ちを支え合える人間関係を大切にし、自主自立できる生徒の育成を目指しています」

 ■学校説明会

*1/10は要予約、11/22と1/10は同一内容で行います。

 9月 6日(土) 10:30〜

10月18日(土) 10:30〜

11月22日(土) 10:30〜、14:00〜

 1月10日(土) 10:30〜

 ■帰国生対象 学校説明会

 9月 6日(土) 14:00〜

10月18日(土) 14:00〜

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