


神奈川県内の私立中高一貫校で唯一デザイン美術コースを持つ橘学苑。生徒が制作した作品をより多くの方々に見てもらえるよう様々なコンペティション(以下コンペ)の機会を設けています。コンペでは、生徒の作品を生徒が評価し、投票によって最優秀作品が決定されます。
◆3次元の空間を丸ごとデザイン
高校1年次に行われる「空間構成」を題材にしたコンペは教室を立体的にデザインするというものです。
橘花祭で実際にこの立体図を教室サイズに拡大して制作していくため、評価されるポイントの一つに「実現の可能性」があります。現実化するためのプランが企画され、その発表内容をもとに投票が行われます。今年選ばれたのは佐藤瞳さんの「負の連鎖」という作品です。
そのイメージコンセプトは「他の人も捨てるなら…とポイ捨てしてしまう。そんな負の連鎖によって出された小さなごみは小さな生物たちに大きな被害をもたらしています。普段は見ない足元を拡大してご覧ください。そして白い世界に取り残されたごみを見つめ自分のしていることを考え直してみてください」という内容です。
大きな空間に再現されたミクロの世界は私たちに色々なことを想像させてくれます。選出されなかった生徒たちも、その悔しさを抱きながら、クラス全員で力を合わせて制作に取り組みます。その悔しさが、次のコンペでさらに良い作品を生み出す原動力となります。美術の平町先生は「今の子どもたちがいいな〜と感じる感覚を大切にしたいからこそ、生徒のみで投票を行っています。結果的に生徒の目は、正しいな、と選ばれた作品を見るたびに実感します」と語ります。
◆橘花祭ポスターコンクール
デザイン美術コースの生徒と、この授業を選択している高校2年生全員が参加して行われるのが、橘花祭で使用されるポスターのコンペです。この作品は、まずCG(コンピュータグラフィック)で制作し、それを手書きで再制作します。
学園祭のポスターとパンフレットの表紙を飾る最優秀作品に選ばれたのは石橋沙織さんの作品です。「楽しそう!!というイメージを伝えたいと思いました。真ん中の校舎からあふれ出て、飛び出していくような個性や盛り上がりを表現しました」と石橋さんは語ります。
9月20日〜21日に行われる橘花祭にぜひ足を運んで、「ポスター」と「空間構成」の作品をご覧ください。
◆工房感覚を養う「壁画」コンペ
学内のラウンジ・2F図書室・3F理科教室前の3箇所の壁画をデザインするコンペが高校3年次に行なわれます。かつて入賞した先輩の作品に上書きするため、「先輩の作品を超えたい」という思いで取り組みます。全員でプランをつくり、プレゼンをして投票を行います。
工房的な発想と、集団でデザイン会社を運営しているイメージで展開されるこのコンペの重要なポイントは「公共性」です。学校という空間で、多くの人の目に触れる作品は、自分の思いだけでは制作できません。
平町先生は「絵を描くのが好きではじめた生徒たちにできるかぎり本物に触れさせるため、年間を通して、電通の方や美術館館長といった方々の話を聞く機会を設けています。あこがれや希望だけではなく、社会で活躍できるフィールドを提示し、覚悟をもって将来を選択してほしいと思っているからです。技術を教えるだけでなく、キャリアについて考えさせる環境は、デザイン美術コースではとても重要なことだと考えています」と語ります。そしてなによりも生徒たちの作品がその成長を物語っています。ぜひ一度ご覧ください。
■小学生対象オープンスクール
9月15日(月)・(祝) 9:30〜12:00(要予約)
10月25日(土)
11月23日(日)・(祝)
■学校説明会
9月15日(月)・(祝) 9:30〜11:30
10月25日(土) 9:30〜11:30
11月23日(日)・(祝) 9:30〜11:30
■ミニ説明会(要予約) 10:00〜11:30
9月10日(水) 橘花祭の取り組み
10月6日(月) 高校 特別進学クラスの授業
11月4日(火) 中学 国語表現
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