

『楽しく英語を学ぶ』をモットーにしている東京女子学園では、その実現のための授業研究が日々熱心に行われています。その成果として、英語を使って世界中の様々な国の情報を学ぶ「ワールド・スタディー」、「英会話月別1分間メニュー&生徒熱中ゲーム33」という出版物にもなった「デイリー・カンバセーション」、そして3泊4日の英語漬け合宿「東京女子学園イングリッシュ・セミナー」など洗練されたプログラムが生み出され、同校独自のカリキュラムが整えられています。その中のひとつ「LL授業」とはLanguage Laboratory の略称で視聴覚教材をふんだんに活用した語学実践のためのオーラル授業です。平成17年度よりセンター試験にリスニングが導入されたことを機に、多くの学校で注目されはじめましたが、同校では25年も前からしっかりとしたカリキュラムを作成して実施してきました。
◆LL機材の活用アイディアは無限です
LL授業というと発音の録音矯正、リスニング、視聴覚教材の鑑賞、と思われるかもしれませんが、東京女子学園ではそれだけではありません。わくわくするようなプログラムが詰まっています。最初にヘッドフォンを使ってのペア・ワーク。OA機材を使ってランダムにシャッフルされるので誰とつながるかはわかりません。教室を見回してペアを組む相手と目を合わせてからの会話練習では、自然と笑顔が生まれます。
次に「デジタル教科書」と呼ばれる、スクリーンに教科書を映し出す映像機材を使用していきます。教科書と同じ英文がスクリーンに映し出され、カラオケのように音声が進むとその英文の箇所に色がつき、生徒たちは音声に続いて同じスピードで発音していきます。機材はスピードを自在に変化させることができ、繰り返し練習することで聞き取る力が高まり、同時に発音やイントネーションも磨かれていくのです。本文の中で大切な単語や熟語などを消した画面を見ながらの音読では、生徒は練習しているうちに文章を暗記してしまいます。
新出単語も画面のフラッシュカードやピクチャーカードで次々に練習します。また教科書の会話の部分は自分が登場人物になったつもりで、画面に合わせてアフレコのように会話をしていきます。
授業の後半の10分程を使い英語字幕のついた映画(ディズニーのアニメやハリー・ポッター等)を鑑賞します。生徒はこれを楽しみにしていて、回を重ねるごとに少しずつ理解できる英文が増えていきます。
授業の最後の6〜8分はニンテンドーDSLiteを利用し、教科書準拠のソフトで英単語の書き取りや穴埋め問題、整序問題などを、タイム・アタックの小テスト形式で実施。遊び道具を学習ツールへ転用するだけでなく、ゲーム形式での学習方法を取り入れることで生徒たちの集中力は途切れることがありません。週1回のLL授業は音声機材に映像機材、DVD、DSと、生徒の関心を引きつける様々なツールを駆使し、詳細に練りこまれたプログラムになっています。
◆東京女子学園の英語は、先生のチーム力
「教材作成にしても、授業構成にしても先生一人ひとりのモチベーションとお互いの切磋琢磨を含む教員のチーム力が強いんです」と話す辰巳教頭先生。実際、今年の夏休みに新たなLL機材が導入されると、授業展開の可能性が広がりアイディアが次々に出されました。
「誰かが新しい教材や授業方法を考えるとみんなで共有してよりよいものにするための議論が重ねられる」のだそう。先生方持ち前の授業演出手法に加えて、新たな機材を活用していく好奇心と熱意ー様々な可能性が模索されることで、生徒たちの笑顔と声が溢れる授業、『楽しく英語を学ぶ』モットーが実現されていくのです。
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