2009年6月29日
グループに分かれて教え方について話し合う学習支援ボランティア研修の参加者たち=横浜市中区
横浜市中心部の公立中学校ではここ数年、日本語指導が必要な外国籍の生徒が増えている。各校とも日本語の専任教員が配置されているが、増加数が多すぎて追いつかない状況だ。このため、同市中区では中学校と連携し、6月から学習支援ボランティアの養成を始めた。今秋にも現場に派遣される。
連携するのは市立港、富士見、吉田の各中学。中区から業務委託された財団法人・横浜市国際交流協会が参加者を募り、18日から全5回の研修を始めた。日本語が全く話せない生徒への教え方や心構えなどを講師が指導。実習を経て現場に派遣されるという。
18日の第1回研修には会社員や主婦、学生ら17人が参加した。多文化コーディネーターの樋口万喜子さんから、外国籍の生徒らを取り巻く現状や指導の難しさについて話を聞き、どんな授業をしたらよいか、グループに分かれてアイデアを出し合った。
日本語が話せない子どもが5人以上通う小中学校には国際教室が置かれ、担当教諭らが別室で日本語や教科を教えている。担当教諭は5人以上で1人、20人以上で2人配置される。
市教育委員会によると、市内491小中学校のうち、国際教室があるのは57校。中区に限ると、15校中8校に設置されている。中区では5月末段階で、人口の約12.2%が外国人という。
吉田中(生徒231人)で日本語指導が必要な生徒は35人。専任教諭2人とボランティア8人が中心となり教えているが、中国籍を中心に増え続け、ボランティアを増やそうにも財政的な余裕はない。
中村真一校長は「生徒のレベルも国籍もバラバラ。個別に近い形で教えないと効果がなく人が足りない」と話す。
富士見中(210人)は43人、港中(319人)も40人以上の生徒に日本語指導が必要という。富士見中の下川秀樹校長は「外国籍の生徒がどんどん増えている。一般の教諭にも協力してもらって指導している」。
研修を担当する国際交流協会事業課の木村博之・プロジェクトリーダーは「外国籍の子どもはまだまだ増える。学校が個別に対応するにも限界があり、人材育成システムは必要だ。学校現場と協力しながら、将来、他のモデルケースになれたらうれしい」と語っていた。(佐藤善一)
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