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学ぼう、カニの食べ方 中3生の給食に登場 福井

2010年3月11日

写真給食で出されたセイコガニを食べる小学生たち=越前町細野の萩野小学校、2005年11月、越前町提供

 福井っ子ならカニの味は知っておかないと――。福井県内の中学3年生(国立、私立含む約8千人)全員が年に1回、給食でセイコガニ1匹を食べられることになった。味と食べ方を習得してもらうため、県が給食メニューに加えたもので、“お作法”は漁協関係者が学校を回って指導する。県水産課は「将来、『福井出身なのに食べ方を知らない』では恥ずかしいですから」。県産カニのPR役も担ってほしいと期待する。

 越前ガニではなくセイコなのは「値段が10倍も違うため」(県の担当者)。越前町漁協などによると、セイコはまず裏返して卵「外子(そとこ)」を取る。それからは越前ガニも一緒で、口がある側に親指をかけて甲羅を外し、みそを食べたり足を外したりするのが一般的。こうするとみそが崩れず、おいしく食べられるという。

 県内では越前町が2005年に町内の8小学校で、06年に5中学校と1高校で給食にセイコガニを1匹ずつ出したことがある。予算の都合でそれ以降は実現していないが、当時、朝日小の教務主任だった塚本長栄・織田中教頭は「カニ漁のおひざ元なのに、食べ方を知らない児童が多くて驚いた」と話す。

 核家族化が進み家族でカニを囲む機会が減り、足だけなどに分解されている小売品も増えたからではないか、という。塚本教頭は「昨今では不景気の影響でカニを控える家庭も増えていると聞く」と心配する。

 越前町のあるカニ料理旅館では、不況の影響などで売り上げが昨シーズンに比べ2割も落ちている。経営者は給食について、「子どもたちがいずれ県外に出てカニをPRしてくれれば」と話していた。

 県は学校給食の地産地消を進めており、新年度予算案に650万円を計上。セイコガニの給食はそのなかに盛り込み、半分以上を占める。残りでサワラなど地場産の魚を年4回出すという。(寺本大蔵)

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