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学校、暑さ対策徐々に エアコン100%の自治体も 埼玉

2010年9月7日

 酷暑が続くなか、学校の授業が再開した。このところ教育の現場では、子どもたちが勉強に集中できるようにと、「暑さ対策」が徐々に進んでいるものの、自治体の懐具合によって格差があるとの見方もある。

 8月30日に1学期後半が始まった幸手市。子どもたちを迎えたのは、普通教室の天井に4台ずつ設置された扇風機だ。幸手小学校の6年生に感想を聞くと、「下敷きをうちわ代わりにしなくてすむ」「快適で勉強がはかどる」と好評だ。

 市は夏休み期間中、市立の小中学校13校のすべての普通教室に扇風機を設置。費用は628台で約3100万円と、抑えることができた。

 戸田幸男教育長は「勉強しろといっても、こう暑くては集中できない。動きが活発な子どもたちには、エアコンで急激に体を冷やすより、扇風機の風の方が体調管理がしやすいと考えた」と話す。

 杉戸町も6月下旬までに、小中学校の全普通教室に扇風機をつけた。白岡町は昨年度は小学校、今年度は中学校に扇風機を設置した。

 一方で、エアコンを導入している自治体もある。

 県教育局財務課の昨年7月の調査では、公立小中学校の全普通教室2万198のうち、エアコンが設置されているのは4576教室。設置率は約23%だった。

 設置率100%の自治体もあり、戸田、和光の両市は小中学校とも100%。さいたま市は96・4%だった。和光市教委学校総務課は「涼しくして勉強に集中してもらおうということ」。戸田市教委学校総務課は「エアコンだと体が冷えるというのは、設定温度の問題だ」と説明する。

 「全国一暑い」といわれる熊谷市は扇風機派だ。2005年度と06年度の2年間で、全46校の普通教室に設置した。市教委教育総務課は「全校にエアコンを入れるとなると、巨額の費用がかかる」。

 県教育局財務課によると、国は06年度から、施設改修などでなくてもエアコン設置に対し、費用の3分の1を補助している。同課は「比較的財政が豊かな自治体でエアコンの設置が進んでいるようだが、市町村に国の補助制度などの情報提供をしていきたい」と話す。

 県立高校は、県予算では普通教室にエアコンを設置していない。ただ、144校中、PTAや後援会などが設置した高校が71校ある。また、航空自衛隊入間基地に近い15校は、防衛省が設置しているという。防音対策で窓を閉めやすくする措置だという。

 私立では、ほとんどの学校にエアコンがある。県学事課によると、小学校は全5校、中学校は23校中22校、高校は47校中46校に設置済み。県私立中学高等学校協会によると「私立は体育館にも冷房が入る時代」という。(今井由紀子)

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