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「不思議」を探る魅力 大分舞鶴高科学部生物班

2010年9月16日

写真・パソコンの画面を真剣に見つめる部長の村長達さん(右)と高瀬寛久さんパソコンの画面を真剣に見つめる部長の村長達さん(右)と高瀬寛久さん=大分市今津留1丁目の大分舞鶴高校

写真・黒板を使いながら意見を交わす1年の3人=いずれも大分市今津留1丁目の大分舞鶴高校黒板を使いながら意見を交わす1年の3人=いずれも大分市今津留1丁目の大分舞鶴高校

 イモリの感覚器官、赤ゾウリムシの観察――。大分舞鶴高校科学部生物班が現在取り組んでいるテーマだ。男子6人の部員は生物の持つ不思議な魅力にとりつかれ、研究に没頭している。

 科学部生物班の部員は2年3人、1年3人の計6人。2年がイモリ、1年が赤ゾウリムシを調査している。ある日曜の昼時。グラウンドや体育館で運動部員がそれぞれ汗を流す中、校舎2階の生物教室では、活発な議論が交わされていた。

 「このお茶の成分であればゾウリムシが増殖しやすいと思います」

 1年の3人が意見を交わしていた。市販のウーロン茶、玄米茶などの茶飲料にゾウリムシを入れ、どれが増殖しやすいかを調べたという。様子を見ていた部顧問の渡辺ひろ美教諭(48)=理科=は、笑顔で報告を受け止めた。

 平日は授業が終わった午後5時〜同7時、土日は朝から夕方まで活動している。「実験をしたり、ゾウリムシの行動を観察したりすることがとても楽しい。全く飽きない」と1年の柴田毅さん(16)は話す。

 2年は「イモリの感覚器官の調査」。イモリにエサを与え、視覚、嗅覚(きゅうかく)のどの感覚器官を使ってエサを識別するのかを観察している。たとえば、エサを目の前に置いているのに全く反応しない場合は「視覚の線は薄い」との結論になるのだという。

 今年3月には大分川の支流の裏川放水路で川を浄化するための実証実験をするなど、環境問題にも取り組んでいる。4月に渡辺教諭が大分舞鶴に赴任し、テーマをより生物的なイモリや赤ゾウリムシにした。部長の村長達さん(16)は「違うテーマで最初は戸惑ったけど、色々経験できる分、奥が深い」と話す。

 科学部生物班はこれまでに、理科教育に基づく中学・高校生の公募コンクールである日本学生科学賞での上位入選や、高校文化連盟(高文連)の県の発表大会で最優秀賞を獲得したことがある。

 同校は、理科、数学教育を重点的に実施する文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の指定を受けた県内で唯一の学校だ。2005年に初めて指定され、期間が切れた今年の4月にも再び指定された。SSHに指定されると、研究機関や民間企業との連携や、科学技術振興機構(JST)と支援協力して研究開発経費の支援を受けることができる。

 渡辺教諭は「もっとも重要なのは、科学的に物事を考える科学的思考力が備わること。『なぜだろう』と疑問を持った時に、解決する力を身につけることができる」と話す。

 10月に高文連の県大会で発表する場があり、部員たちはデータをまとめる作業に入っている。12分間のプレゼンテーションが勝負の場。村長部長は「県内のレベルはどんどん高くなっているけど、負けないように素晴らしい発表をして、生物の持つ魅力を伝えたい」と意気込んでいる。(軽部理人)

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