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2011年9月30日14時27分
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43知事のはがきの輪 中1少女が被災地応援を呼びかけ

写真:全国の知事から届いたはがきを前に話す、磯谷理乃さん=東京都世田谷区、川村写す拡大全国の知事から届いたはがきを前に話す、磯谷理乃さん=東京都世田谷区、川村写す

 被災地へ、日本中が応援していることを伝えたい。力を貸してもらえませんか――。中学1年生の女の子が手紙にしたためた願いに、全国の知事が応えた。出来上がったのは「はがきの輪」。知事らが描いた、各自治体のキャラクターなどが手をつなぐ。

 「輪」を作ったのは、東京都世田谷区の磯谷(いそがい)理乃さん(12)。祖母が仙台市に住んでいる。震災が起きた後、東松島市で学生生活を送った母が被災地へ支援物資を送るのを手伝いながら、「私にできることは何?」と考えた。

 テレビや新聞で目にする被災地の人たちは、悲しみに暮れていた。「つらくて寂しくて、ひとりぼっちの気持ちになってるんじゃないかな……」。そんなとき、自分ならどうしてほしいだろう。「私たちはつながっていること、日本中のみんなが応援していることを伝えたい」。両手を広げたイラストを、全国の知事に描いてもらい、それをつなげて大きな「輪」を作ることを思いついた。被災地へのメッセージも寄せてほしい、と書き添えた。

 「私はまだ中学生で東北地方にボランティアに行くことも、沢山(たくさん)のお金を寄付する事も出来ません。それでも私にも何か出来る事があると信じてこのお手紙を書いています」。手紙の文面を考えるのに1週間、清書するのに4時間かかった。月に500円のお小遣いをため、お年玉の残りも使って切手や返信用のはがき代を出し、6月下旬に投函(とうかん)した。

 初めて返信が届いたのは、郵送した3日後。埼玉県の上田清司知事からだった。「お母さん、来た! 来た!」。跳び上がって喜んだ。これまでに、43の道府県からはがきが届いた。自分が住む東京の分は、自分の似顔絵を母に描いてもらって「代役」にした。

 「中学生のお願いなんて相手にしてもらえないかもって半分思ってた。被災地への温かな気持ちがこんなに集まって、すごくうれしい」と理乃さんは言う。届いたはがきはカラーコピーし、テープでつなげた。

 この夏、母と一緒に、宮城県庁と東松島市役所を訪ねて「輪」を届けた。阿部秀保市長は「疲れた時にこれを見ると元気が出るね」と喜んでくれたという。

 震災から半年。震災の話題が減っていくことに不安を感じている。「みんなの関心が薄れたら、復興は遅れてしまう。被災地に目を向け続けてほしい。はがきの輪が、そのきっかけになってもらえたら」

 「輪」は、カラーコピーで六つ作った。いろんな場所に置いて、たくさんの人の目に触れてほしい。理乃さんはそう願っている。(川村直子)

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