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ワンポイント指導

平安時代の男女関係、ターニングポイントは3日目と3年目

2007年08月26日

 立命館大学が出題した「落窪物語」の一節には、少将と姫君が恋仲になり、通い婚を始めた時の様子が描かれています。初夜、第2夜と愛を確かめ合った2人でしたが、第3夜に大雨が降り、「あいにくの雨で行けない」との少将の手紙が姫君の侍女に届けられました。すると侍女は激怒!

 実は平安時代の結婚は、3夜連続で通うと正式に妻と認めた証しになり、間があくと愛人扱いになってしまうのです。つまり侍女の怒りは「姫君を愛人にするのか」という意味。

 また、男性の通いが3年間絶えると、自然消滅の離婚とみなしました。「伊勢物語」には、新たな男性との逢瀬(おうせ)に踏み出そうとする女性のもとに、3年の期限切れスレスレになって訪ねてくる夫の話があり、成城大学などが出題したことがあります。

 このような時代背景を知ることこそが、古文を読む醍醐味(だいごみ)といえます。「楽しい!」と思える生徒が結果として難関の門をくぐる。そんな授業をしたいと思っています。(東進ハイスクール・荻野文子さん談)

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