現在位置:asahi.com>教育>小中学校>花まる先生公開授業> 記事 私のプレゼン聞いて 東京都三鷹市立大沢台小学校・小暮敦子さん2007年11月12日 「宮城県や山口県にはバイキング式給食の学校があります。ケーキやカレーもあって、おかわりする子もいるそうです」
「未来の大沢台小」をテーマに調べたことを発表するプレゼンテーションが始まった。黒板の前に設置したスクリーンには、おいしそうな料理を自分の皿に盛る子どもたちの写真。班の男の子が説明するのに合わせ、ほかのメンバーがパソコンを操作して画面を次々と変えていく。 映し出される写真や円グラフなど発表資料は自分たちで作った。地下に温水プールがある学校、冷房設備のある学校、紹介された未来の学校は、とっても現実的。「大沢台小も、こんな設備の整ったすごい学校になればいいと思います」と締めくくられた。 ◇ 6年の国語。小暮先生は国語や社会科でプレゼンを取り入れている。もちろんプレゼンにパソコンは欠かせない。 でも、自分の主張を伝えるため、より大切なのは情報の取捨選択なのだという。準備段階で調べたことは、ついついすべて盛り込もうとしがち。先生は「一つに絞って説明しないと、聞いている人はわからないよ」と声をかけて回る。理解してもらうためには、たくさん集めた情報から余分なことを排除していかないといけない。 話し方や資料づくりのコツは、手取り足取り教えたりしない。自由に発表させた後、先生は「聞き手の目を見て話したのがよかったね」「このスライドのタイトルの位置がいい」と、いい点を探して評価する。するとほかの子も、次回には見習って改善しているのだという。 次の班は、制服やランドセルに関するアンケートをもとに「未来の校則」、3番目の班は「未来の教科」として自然体験や仕事体験の授業を紹介した。聞き手はメモを取りながら耳を傾ける。 ◇ プレゼンが終わると、司会役が「ではフロア(聞き手)の人は意見を発表してください」と、まず目の前の席の女の子を指名した。 聞き手からも意見や質問を募りながら考えを深めていくパネルディスカッションの手法を、少しアレンジして取り入れている。聞き手としての態度も養うためだ。 指名された女の子は、「バイキング式の給食だと作る人が大変では?」と質問した。 すぐに発表者側の男の子が手を挙げて、「この学校のホームページには栄養士さんが朝早くから作ってくれるって書いてあったよ」と答えた。準備段階で班のメンバーも感じた「想定内」の疑問だったのかも知れない。 別の男の子から、「バイキングの給食費ってどうなってるんですか?」という質問が飛び出した。 「そういえばそうだ」「チョー大食いの人がいたら大変」と、次々に声が上がる。話題は給食に集中した。学校生活の最大の関心事なのだ。 先生は笑顔でやりとりを見守っている。「子どもたちは公の場で意見を言うのが苦手。でも、聞いたことに対して自分の考えを伝えることができなければ、コミュニケーション能力は高まりません」 話し合いではいつも沈黙してしまう子どもたち。この日は見違えるほど熱が入った。 花まる先生 バックナンバー
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