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折り紙で図形を実感 京都市立八瀬小学校・藤田明美さん

2008年1月14日

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写真どの子も折り紙が上手。藤田先生は「手作業を通して図形への理解も深まります」=京都市左京区で、山崎虎之助撮影

 2年生の算数は、折り紙作品の紹介から始まった。

 「この作品は、お母さんパンダが赤ちゃんを抱っこしているところです。この鳥は赤ちゃんパンダをお祝いしています」

 夜空を散歩するヤマアラシの親子や、プレゼントの相談をするサンタ。一人ひとりが好きな動物や花を折り紙で作り、画用紙に張って空想の世界を表現している。

 「実は先生も折り紙作品を作って来たんです」。藤田先生は、子どもの身長ほどあるドラえもんのパネルを取り出した。ドラえもんの登場にみんな大喜び。

 「ポケットから何が出ると思いますか」

 「折り紙作品!」

 ポケットの中の箱から出てきたのは、折り紙で作ったドラえもん「2号」。2号のポケットからもっと小さな「3号」、そのポケットから「4号」……。あっという間に折り紙のドラえもんが五つ。ドラえもんマトリョーシカだ。

 藤田先生は、折り紙を算数に使う。折ったり広げたりしながら図形の面積や性質を考える。

 「子どもたちが自分の手で作ったもので学べるのが折り紙。必要なら簡単に増やせるし、ノートに張って、習ったことをいろいろ書き込むこともできます」

    ◇

 この日の本題は、折り紙作品の中に四角形を見つけること。四角形の条件、「かこまれている」「直線である」「4本でできている」をおさらいしてから、先生は「この条件に合った四角形を、ドラえもんの中に見つけられるでしょうか」と、たずねた。

 すぐに手を挙げた男の子は、スクリーンに映し出されたドラえもんの手を指して「ここが四角形だと思います」と答えた。別の男の子は、首に四角形を見つけた。

 「今度は自分の作品の中に四角形を見つけましょう」

 子どもたちはそれぞれ、自分の作品のコピーを透明ファイルに入れてある。四角形を見つけたら、上からカラーのペンでなぞっていく。ペンギンの白い腹、エンゼルフィッシュの胴体、パンダの耳。長方形やひし形、台形が次々と見つかった。折り紙作品にはたくさんの多角形が隠れている。

 「わあ、すごい。たくさんあるじゃない」「いいねえ。でもまだあるわね」。先生は一人ひとりに声をかけて回る。

 「最終的には身の回りにある四角形に気づいてほしい。そのための練習です」

    ◇

 四角形を1個しか見つけられずに悩んでいた女の子が、「急にいっぱい見えてきた」と叫んだ。彼女の作品は、チューリップを敷き詰めた花の道。何十個も並んだ花の真ん中の花びらが、全部ひし形だと気づいたようだ。

 「みんなに発表してくれる?」

 先生は女の子を前に呼んだ。

 スクリーンに作品を映し出して説明しながら、みんなにも四角形の場所を当ててもらう。「最初、チューリップにも四角形があるなんてわかりませんでした」。大きな拍手をもらって、はにかみながら話した。

 「考えて考えて、やっと見つけました。自分で作った愛着のある教材だから、難しくてもあきらめずに挑戦できるんですね」

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