「それ、どういうこと?」「何でそうなるの?」。子どもたちにたずねながら考えを引き出す宮沢先生=長野市で
「7分の1を小数で表す。どんな式で出せますか?」
「1÷7だぁ」
「じゃあ計算してみよう」
5年生の子どもたちがノートに筆算を始めた。0.142……。1ページをいっぱいに使って計算しても割り切れない。
「すごい続くよー」
悲鳴が上がった。
「では、みんなで確かめてみよう」
宮沢先生が黒板に計算を書いていく。「1の中に7はない。0を書いて小数点をつける。10の中に7はいくつ?」
やりとりしながら丁寧に計算を進める。0.142857まで出たところで、男の子が叫んだ。
「あまりが1になった。また最初からだよっ」
先生が待っていた発言だ。
「どういうこと?」と問いかけると、別の男の子が続いた。
「最初の『10÷7=1あまり3』の計算が繰り返されると思います」
「ということは、7の次は?」
「1!」
声がそろった。142857の繰り返しになることに気づいたようだ。
「その後はどんな数がきそう?」
「4」「2」「8」……
大きな声が続く。
「7分の□」の□にいろいろな数を入れ、小数で表した数から決まりを見つけ出すのがこの日の狙い。まず一つ見つかった。
◇
「じゃあ次、7分の2」
「えー、割り切れなさそう」
また延々と計算するのはつらい。
「何かいい方法ある?」
「……」
再び筆算。でも今度はすぐにざわつき始めた。決まりを見つけたらしい。
女の子が黒板の前に出て、1÷7の筆算の途中で出てきた「あまり2」が、2÷7の「2」と同じだと指摘した。計算を進めればどちらも「2あまり6」になる。
「2のあとは、1÷7の時と同じ数が同じ順番で続いていくと思う」
みんなが「あーっ」と声を上げた。
「見方を変えると決まりが見えてくることがある。そんな数のおもしろさに気づくと、算数がもっと好きになると思います」
◇
次は7分の3。先生が黒板に3÷7=0.4と書いたところで、「最初のケタがわかればできるよ」「1÷7の中に同じ計算があるもん」という声が続いた。
もう計算の必要はなさそうだ。
7分の4、5、6を小数で表した数が黒板に出そろった後、「どれも決まった数が同じ順番で続いてるね。この数を見て、ほかに何か気づいたことない?」と、先生がたずねた。
「3と6と9がない」
「何でだろう? 家で眺めて考えてみてください」。小学生にはちょっと難しい課題だが、数の決まり探しはまだまだ続く。
◇
1÷7=0.14285714285……
2÷7=0.28571428571……
3÷7=0.42857142857……
4÷7=0.57142857142……
5÷7=0.71428571428……
6÷7=0.85714285714……