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小腸ってチョー長い 昭島市立拝島第二小学校・植松修二さん

2008年7月7日

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写真「トイレットペーパーは詰めすぎないで」。ストッキングを手に、消化管の作り方を説明する植松先生=東京都昭島市、堀英治撮影写真ストッキングで作った消化管の模型

 班ごとに車座になった6年生たち。目の前にはストッキングの山がある。長いものや細切れのもの、肌色もあれば黒いものもある。このストッキングを使って、口から肛門(こうもん)まで続く食べ物の通り道、消化管の模型を作ろうというのだ。

 植松先生の理科はもの作りや実験が多い。消化管の前はスポンジで肺の模型を作って呼吸の仕組みを考えた。空き瓶に泥や砂の水を入れて地層を作ったこともある。

 「できるだけ具体的な物を使って、実感しながら学べるようにしたいんです」

    *

 授業はまず、それぞれの消化器官を作ることから。小腸や大腸などの長さは、前回の授業でノートに書き込んである。この日は巻き尺で長さを測りながら、ストッキングを切ったりつなげたり。模型を作りながら、長さや位置を実感するのが狙いだ。

 1.5メートルの大腸や25センチの食道は簡単だ。ストッキングの長さを整えた後、中にトイレットペーパーを詰めて立体感を出せばOK。長さが足りなければ、ホチキスでもう1足、ストッキングを継ぎ足していく。

 大変なのは小腸だ。7メートルもある。長さを測る巻き尺を教室の端から端まで一直線に伸ばし、これに沿ってストッキングを並べる。先に何本もつなぎ合わせ、後から長さを調整する班もある。巻き尺の両端を押さえる役、ストッキングを並べる役……、班全員の協力が欠かせない。

 「胃の形を工夫して」

 「手分けしてやらないと終わらないよ」

 先生は忙しそうに教室を回って声をかけている。

 食道から直腸まで、出来上がった器官を1本につなげてみと、9メートルほどある。

 「こんな風に体に入ってるのかな」

 腸らしく見えてきたストッキングをおなかにあてた子はうれしそう。肌色がグロテスクに見えるのか、「気持ちわるい」と顔をしかめる子もいる。

 食道は白、大腸は黒、胃と小腸は肌色。ストッキングを色分けしているので、器官の境目がわかりやすい。

 「小腸がとても長いこと、消化管がひと続きになっていることなど、理科室の人体模型だけではよくわからないことも多いんです」

    *

 ストッキングの消化管は等身大の人がたを描いた紙の上に並べていく。長い小腸は何度も折り畳んでようやく「体」の中に収まった。立派な模型の完成だ。

 「小腸はなぜ、こんなに長いのでしょう? 自分なりの考えをノートに書きましょう」

 長さを実感したら、長い理由を考えてみる。

 「栄養をすべて取り入れるため」

 「長くないと、消化できる前に肛門から出てしまう」

 長い消化管のどこで、どうやって消化・吸収されるのか。考察は次の授業で。(斉藤純江)

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