現在位置:
  1. asahi.com
  2. ライフ
  3. 教育
  4. 小中学校
  5. 花まる先生公開授業
  6. 記事

東京・府中市立白糸台小・安斎美代子さん

友だちの式、説明して

2009年4月6日

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 このエントリをYahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真安斎先生のクラスは、机がコの字形。顔を見ながら活発に意見を出す=品田裕美撮影

写真

 「畑の面積を求めよう」

 安斎先生が4年2組の黒板に、デコボコした畑を書き出した。「式と計算」の単元の最後の授業だ。

 先生がまず示したのは四つの式。

 3×12=36  12−5=7

 6×7=42  36+42=78

 子どもたちは、「式が多すぎ」「面倒くさい」と不満そう。工夫次第で、もっと簡単になると気づいたらしい。

     *

 「こんなへんてこりんな形の面積を、この式ではどう考えたのかな? 図の中に表せる人いる?」

 最初に指名された男の子が、前に出て畑の図の中に横線を引いた。上下二つの長方形に分けたのだ。

 「それぞれの式が何を求めているか言える?」

 先生がみんなに声をかけた。

 「3×12は上の長方形の面積です」と別の男の子。

 自分の考えを自分で説明するのではなく、別の子が引き継いで説明する。全員を授業に参加させるための、先生の工夫だ。

 「じゃあ、12−5は?」

 「下の長方形の横の長さ」

 「6×7は下の部分の面積です」

 次々と手が挙がる。

 「上下の長方形をたせば、全部の面積になるね」と先生がまとめた。

 でも、もっとすっきりした式にはならないの?

 早速、男の子が二つにまとめた式を答えた。

 12−5=7  3×12+7×6=78

 「いきなり二つに減ったね。さらに一つに絞った人は?」と先生。

 今度は女の子が挑戦。

 3×12+(12−5)×6=78

 「えーっ!」

 驚きの声が上がった。

 「3×12は上の長方形の面積だし、(12−5)×6は下の面積です。横の長さを( )にがっちり入れているんです」。先生の説明にみんな納得顔。

 考え方はほかにもあるかな? 畑を描いたプリントに、タテヨコの線を書き入れながら考える。

 しばらく格闘した末に、1人が答えた式は、

 3×5+(12−5)×(3+6)=78

 「さあ、どう考えて式を出したのでしょう?」

 次々に発言の輪が広がった。

     *

 続いて男の子が得意そうに書いた式は、

 (3+6)×12−5×6=78

 かなりすっきりしている。

 「この式の考え方、図で表せる?」

 指名された女の子が、全体を大きな長方形ととらえ、欠けている部分を赤線で囲んだ。

 「大きい長方形から、へこんだ部分の面積を引きました」と説明したのは、さらに別の子だ。

 「こんなところにひみつの部屋が隠れていたんだね」と先生も満足げ。

 最後に先生が、黒板にこの授業のテーマを書き出した。

 「一つの式と( )でスッキリ!」

(山根由起子)

ワンポイント指導

検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内

[PR]注目情報

ここから広告です

広告終わり

ジャンル別の最新情報はこちら
  • 大学
  • 中学・高校
  • 通信制高校