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平塚市立山下小学校・小瀬村良美さん

絵かき歌、言葉豊かに

2010年9月6日

写真絵かき歌を楽しむ小瀬村先生と子どもたち=神奈川県平塚市、高波淳撮影

 リボンが一つあったとさ

 ひげが2本あったとさ

 まめが二つありました

 あっというまにちょうちょ

 リボンは羽、ひげは触角、まめは目……。さまざまに例えながら歌うと、チョウが誕生!

 2年1組の教室に、遊びごころいっぱいの元気な絵かき歌が響いた。歌ったり絵を描いたりしながら、生活や遊びの中で伝承されてきた独特のリズムや言い回しに親しんでもらうことを目指す、小瀬村先生の国語の授業だ。

 導入として、先生は「ぼうが1本あったとさ(中略)あっというまに かわいいコックさん」をみんなと一緒に歌い、黒板にコックさんを描いた。続いて、魚、タヌキ、タコ入道……。子どもたちは絵かき歌にのせて、各自のボードにマジックで描いていく。

    ◇

 2011年度から完全実施される新学習指導要領に「伝統的な言語文化」が加わり、1、2年生では神話や伝承に親しむことに。

 これまでの授業では、「茶摘み」や「アルプス一万尺」などの手遊び歌を楽しみ、独自の作品も作ってきた。

 この日は、絵かき歌に挑戦だ。

 「絵かき歌は、ザアザアのような様子を表す言葉や、『あったとさ』などつなげる言葉、『おっとびっくり』など面白い言い方がありましたね」と先生が確認。

 トンボを描く絵かき歌をみんなで作ることになったが、はじめる前に、先生は「クラスでヤゴを飼っていたね。飛んでいったから今は2匹しかいないけれど、思い出をこめて絵かき歌にしましょう」と呼びかけた。

 胴体、目、羽、完成図の4段階に分けて、絵かき歌を作り、最後は「○○○トンボさん」でしめくくることにした。構成や文のつなげ方を意識させるためだ。

 男の子が作ったのは――

 ソーセージが1本あったとさ

 たまごも二つあったとさ

 はねも4まいあったとさ

 ぶんぶんとんでくトンボさん

 ほかの子たちも、胴体を「アイスの棒」や「ニンジン」、羽を「花びら4枚」に例えるなど、豊かな表現が光る。「いっぱいとんでね とんぼさん」など、自分の願いを込めた作品もあった。

    ◇

 次は、3人1組になって絵かき歌づくりだ。描きたい絵も、自分たちで自由に決める。

 ある子がつぶやいた。

 「三人寄れば文殊の知恵だね」

 先生の授業では、犬棒カルタなど、ことわざ遊びも採り入れているので、口をついて出るのだ。

 先生は「できあがりの絵を考えてから取りかかった方がいいよ」「3人とも違う形のヤゴになっているね。同じヤゴになるように歌を考えて」と助言した。

 完成した班がつぎつぎに前に出て発表した。

 かたかなのノをかいて

 かん字の一をかいて

 すべりだいをかいて

 ひびがはいったらふじさんのできあがり

 「すごい」。歓声があがった。

 「ひびがはいったら、で描いたギザギザはなに?」と先生が聞くと、班の子は「雪です」。

 「ドキドキして、面白かった」

 子どもたちの弾んだ声が返ってきた。(山根由起子)

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