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新潟・上越市立大潟町小学校 野口正行さん

色々な道具で円描こう

2010年12月6日

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 「いろいろな道具を使って円を描いてみよう」。3年3組の算数で、野口先生が言った。きょうの授業は「円」への導入だ。

 みんなは円の中心や直径、半径についてまだ習っていない。円は「丸い形」という認識があるだけだ。まずは円を描きながら、どんな条件が必要かを考えさせたいというのが先生の考えだ。

    ◇

 円に関係のありそうないろんな道具を用意した。輪ゴム、茶筒、瓶、画びょう、竹串、紙ひも、方眼紙で作った定規、半円の紙、円や楕円(だえん)を四つに分けた紙……。この中から各自が一つだけ選んで使うことになった。

 円を描く前に、先生は竹串の先にビニールひもを結わえ、マグネットをぶら下げた。竹串を持ってぐるぐる回すと、串の先が中心、ひもが半径となり、マグネットが弧を描いた。

 「円だ!」と子どもたち。「これがヒント。円の大きさは自由です。さあプリントに描こう」

 茶筒や瓶の底をなぞる子、半円の紙で描く子。様々な方法で挑戦した。ある男の子は、目盛りごとに小さな穴を開けた定規を使おうと試行錯誤。先生は「真ん中がずれると描けないね」。定規の2カ所の穴にそれぞれ鉛筆を挿し、1本を軸にして固定。もう1本をくるりと動かすと、成功!

 別の子は竹串と鉛筆をコンパスのように持って四苦八苦。描いた線は、なんだかジャガイモみたいないびつな形になってしまった。

 「ムズい(難しい)」

 一段落したところで、円を描けた道具と描き方を発表し合った。

 「輪ゴムで描いたのはどう?」と先生が聞くと、「細長くなった」「おもらしの跡みたい」「へっこんだ円になった」。子どもたちなりの言葉で、円と円でない形を区別した。

    ◇

 次に先生は、円の構造に気づかせるため、車のタイヤの写真を見せた。ゴムの部分を円周、ホイールのスポークを半径、スポークの集まった部分を中心に見立てた。

 「この中に円はある?」

 「ゴムのところ」「真ん中のねじのところも」。円の作りが、だんだん見えてきた。

 そこで次の課題。紙で作った直径9センチの円を使い、周りをなぞらずに、同じ大きさの円を描くことになった。円を何度も折り畳んでいた子は、開いた折り目の頂点を結んで、十二角形を描いて考えていた。四つ折りにした子は「折り目がクロスしたところから円の周りまで線を引くと4.5センチ。中心を通る線は9センチ」と説明。「その考えでいいよ」。先生が促した。

 さらに、中心と半径があることに気づいてもらうため、ヒントを出した。最初は、直径9センチの円に中心だけを描き込んだ紙を渡し、次は、その円に2本の直径を加えた紙を渡した。

 これを参考に、子どもたちは円を描く手順を説明した。「真ん中を見つける」「中心から円の外の線までの長さを測る」――。円周を「円の外の線」と表現した。

 「中心と、中心から円の外の線までの長さ。次はこの二つを使って円を描こう」と先生。

 みんなは最後に「円はぐにゃぐにゃじゃだめなんだなあ」「円は丸だってことが分かった」などと感想をつづった。(山根由起子)

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