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天才の育て方

脚本家・俳優宮藤官九郎のお母ちゃん 泰子さん:1 文化祭をずっと続けている感覚

2007年09月04日

 テレビドラマ「木更津キャッツアイ」「タイガー&ドラゴン」、映画「ピンポン」……脚本家としての活躍が目立つ宮藤官九郎(くどう・かんくろう)(37)。俳優や構成作家としても評価が高い。いったい本業はなんなのか。母の泰子(たいこ)(73)も首をかしげる。

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舞台出身だが、映画やテレビでも注目される。活躍のフィールドは広い

 「書くのが得意なので、脚本家だと思うのですが、映画監督やバンドもやってますし……。たぶん好きなことをやっているだけなんですよ。文化祭をずっと続けている、そんな感覚だと思います」

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 宮城県若柳町(現・栗原市)の宮藤家は文具店。店は戦後、泰子の母が始めた。泰子は親類の紹介で6歳上の小学校教諭・紹平(しょうへい)と結婚、3人の子に恵まれた。1970年7月、36歳で生んだ長男が官九郎(本名・俊一郎)。14歳と9歳上に姉。年の離れた末っ子は俊坊と呼ばれ、かわいがられた。

 「夫はきまじめで常に全力。子どもと遊ぶときでも、ムキになることはあっても絶対にわざと負けることはない。そのまじめさがユーモラスで、家族をよく笑わせたのですが、まったく自覚していない。俊坊が人を笑わせるのが好きなのは、夫の影響だと思います」

 官九郎は、場の空気を読み、どうすれば面白くなるかが分かるタイプだった。姉とオカズの取り合いをして、紹平に「思いやりだよ」とたしなめられたことがある。後日、同じオカズが出てきたとき、官九郎は絶妙なタイミングで「思いやりだよ」と紹平をまね、家族の笑いを誘った。

 今はひょろりとしているが、少年時代はぽっちゃり型だった。運動は得意ではなく、少年野球団でも、活躍するのはもっぱら「口」。試合にはあまり出させてもらえなかったが、大声で相手を面白おかしくヤジる、ベンチに欠かせないムードメーカーだった。

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 泰子は日舞の名取。官九郎に本格的に教えたことはなかったが、舞台には何度も立たせた。その影響か、官九郎は目立ちたがり屋で、小学校5年で児童会の副会長、6年で会長に立候補した。

 「先生たちが推す候補者に勝つため、俊坊は『歌って踊って楽しい若柳小』とパフォーマンス。みんなを笑わせて当選しました」(敬称略)

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