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プロゴルファー・上田桃子のお父さん 功一さん:2 賞金女王も人生のプロセス

2008年6月17日

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写真桃子(左)は小さいときから「お祭り大好き少女」だった。小学校時代、父親、弟と

 アスリートは、直前のプレーですら自分自身で解説できない。瞬間の「判断」には二度と戻れないからだ。と同時に、そのプレー・発言・態度は、すぐさま選手自身から離れ、独り歩きし始める。一流選手になるかどうかは、自分の過去の言動を利用しながら、自身を追いつめられるかどうかにかかっている。

 2007年10月、桃子(22)は富士通レディースで劇的な「逆転負け」を喫する。15番まで4打リードしながら大崩れ。最終18番でも80センチのパットを外してプレーオフにもつれ込み、2ホール目でライバル横峯さくらに敗れる。ロッカールームに駆け込んだ桃子は、廊下まで聞こえる声で泣きわめいた。翌朝のスポーツ新聞には、「さくら優勝」より「桃子号泣」の扱いが大きいものまであった。

 自分を追い込むためにメディアの前で大泣きしたわけではあるまい。ただ、桃子はその後も「あのパットが毎日夢に出てくる」と繰り返し発言し、富士通レディースから2試合目のミズノクラシックで優勝。賞金女王に王手をかける。

 桃子のブログ「待ってろ世界!」は、いままでに2度「炎上」している。

 1度目は07年6月、「プロミスレディス」でプレーオフの末、藤田幸希に負けたとき。藤田が握手を求めても顔も上げず、祝福の言葉もかけない。「生意気だ」「何様だ」との書き込みが殺到した。

 2度目は同年10月。「バレーとかバスケットとかしている子は、先がないスポーツなのに何でできるのだろう」というテレビ番組での発言が発端となった。バレーボールの選手やファンらが激怒し、これまたブログが一時閉鎖された。

 プレーオフ惜敗のときも、ブログ騒動のときも、功一(52)はこんな言葉をかけただけだった。

 「つらいことも、自分を成長させてくれる。いつか、笑って振り返れる日が来る。そう思い込むしかないぞ」

 子どもたちが小さいころから「がんばる」ことを求めてきた。結果でなく、プロセス。「がんばって、失敗」は「苦労せずに、成功」に数段勝る。

 プレーオフ負けもブログ炎上も、それに賞金女王さえも、ひとつの人生のプロセスである。(敬称略・石川雅彦)

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