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プロボクサー・内藤大助のおかあ 道子さん:1

まさか現役続行を宣言するなんて

2010年12月7日

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写真:亀田大毅選手を破りWBC王者を防衛した大助(左)=2007年10月11日、有明コロシアム、杉本康弘撮影

拡大亀田大毅選手を破りWBC王者を防衛した大助(左)=2007年10月11日、有明コロシアム、杉本康弘撮影

 「いろいろありましたけど、大助は亀田兄弟に批判が集中した反動で有名になれたところもありますから」。2007年10月11日に対戦した亀田大毅(21)との世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチを振り返りながら、道子(69)はそう話した。

 17回のタイトル防衛に成功していたタイのポンサクレック・ウォンジョンカム(33)を、07年7月に「三度目の正直」で破って王座に就いた大助(36)。3カ月後に設定された初防衛戦の相手が亀田三兄弟の次男、大毅だった。亀田親子から「ゴキブリ」「根性ゼロ」とこきおろされて腹を立てる道子に、大助は「いいの、いいの。プロなんだから盛り上げなきゃ」。大助自身も、実力をはかりにくい外国選手としか対戦してこなかった大毅を「たまには日本人とやろうよ」と挑発し、受けて立った。

 視聴率28%をマークした注目の一戦は大助の圧勝。国内最年長記録となる33歳1カ月での防衛を果たした。追いつめられて反則を繰り返した大毅と、あおった父の史郎(45)、兄の興毅(24)には日本ボクシングコミッション(JBC)の処分が下る。その3日後、大毅が大助を訪ねて謝罪した。「自宅まで来て、車のなかで話したそうです。しょんぼりしていたので、気にするなよって慰めたと聞きました」。大助はJBCを通じて「素質のある選手なので、これからもがんばってほしい」とコメントを出すと、道子にも「もういいの、おれのなかでは終わっているから」。以後は愚痴も言わなければ、批判もしなかった。

 09年11月29日、弟のリベンジを期す興毅との対戦には6度目の防衛がかかっていた。積極的に前に出てプレッシャーを与える大助に対し、距離を保ってガードを固め、カウンターを狙う興毅。会場で応援していた道子は「なんで打たないの、それが王者に挑戦しようっていう戦い方なの?と腹立たしく思いました」。大助は判定で敗れ、2年4カ月まもったタイトルを手放した。「残念だったけれど、堂々と品格ある戦いをしてくれたと思っています」

 「負けたら引退」と心に決めてリングに上がった大助。それを知る道子には、「勝負師の世界」からの引退に胸をなでおろす気持ちもあった。「まさか現役続行を宣言するなんて、夢にも思いませんでしたからね」(敬称略・田中順子)

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