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関西大「速記部」 早口の講義でも楽チン

2007年05月23日

 演説や討論を独特の符号に置き換えながら素早く書き取る速記は、逆風にさらされている。採用してきた議会や裁判所が次々と、音声自動認識システムなどを導入しているからだ。

写真合宿先の京都府の旅館で速記を練習する部員ら=今年2月、森川達樹主将提供

 そんな時代になぜ、速記のサークルに入るのか。

 主将で3年生の森川達樹さん(21)によると、ほとんどが未経験者。先輩に誘われたのがきっかけで興味を感じて始め、やがてはまる人が多いそうだ。

 「速記の符号を覚えることは語学を学ぶ楽しさに通じ、速さを追求するゲーム的な要素もある。みんなすぐに熱中します」

 関西大は、年2回開かれる全日本大学速記競技大会で38連覇中の強豪だ。平日の昼休みと、週4日は放課後も練習している。先輩が読みあげる文章を速記しては通常文に戻す、地道な作業を何度も繰り返す。

 当初は毎分40字ほどを書くのがやっとの新入生も、1年後には140〜200字を書けるまでに腕を上げるという。

 そうなれば、教授がどんなに早口でもノートをとるのは簡単。接客のアルバイトでは、一度に多くの注文を受けても間違えずにメモできる。実生活にも結構、役立つのだ。

 <メモ> 創部は1954年で、部員は男子21人、女子25人。高校時代はバスケットボールや剣道など運動部に入っていた人も多く、「初心者も大歓迎」(森川主将)。27日の春季全日本大学速記競技大会に、39連覇をかけて出場する。

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