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東京農業大「大根踊り」 1本2キロは50年の重み

2007年06月06日

 黒の詰め襟を着た男子学生が両手に大根を持って、応援歌を歌いながら腕を突き出す――東京農業大全学応援団の名物「大根踊り」は何ともユーモラスだ。

写真「大根踊り」を披露する東京農大全学応援団の学生たち=東京都世田谷区で、高波淳撮影

 正式名称は「青山ほとり」。農大が東京・青山にあった時代から伝わる応援歌だ。黒の学生服には白い大根が目立つと、50年代から持つようになった。見栄えがするよう、葉付きだけを使う。

 大根の重さは1本約2キロ。歌い終わるまで、計80回も腕を突き出す。場所を動かずに他の団員と等間隔を保つのが難しい。陸上競技の応援では30分以上続けることもあるが、「農大の選手が目の前を通ると力がみなぎってくる」と加來慎太郎団長(4年生)。

 加來さんは高校時代はバンドのボーカル。運動は苦手で、歌いながら走ったり、腕立て伏せをしたりして体力をつけた。同級生15人中、残ったのは4人だ。

 応援や送別会などで年に200回は披露する。農大OBの結婚式では団員以外のOBも踊る。「農大生のあかしなんですよ」

 正月の箱根駅伝がひのき舞台だが、農大は加來さんが入学してからは出場できずにいる。「来年の正月はぜひ箱根で」

 <メモ> 全学応援団の設立は31年。戦時中は活動を停止したが、46年に農大が東京都世田谷区の現在地に移転後、再開した。団員は25人で12人が1年生。大根踊りは11月の学園祭「収穫祭」で踊り、前宣伝で10月から都内各地でも披露する。

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