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日大芸術学部「殺陣同志会」 斬り斬られ真剣勝負

2007年07月11日

 袴(はかま)に雪駄(せった)の男。数人の男女が囲み、木刀を構えて「ヤー!」と襲いかかる。素早く身をかわし、木刀を抜いて斬(き)り結ぶ。1人、また1人と倒し、木刀をおさめたところで、終了。

写真殺陣同志会のメンバーら。表情は真剣そのものだ=埼玉県所沢市で、飯塚悟撮影

 立ち回りを演じた会員が一列に並んで正座すると、すかさず先輩らの怒声が飛ぶ。「動きが遅い」「ただ斬られてもつまんない」「かっこをつけろ」。演技も指導も、真剣勝負だ。

 日本大芸術学部の「殺陣(たて)同志会」は、ひたすら時代劇のチャンバラ、殺陣を磨く。体質はいたって「体育会系」。1、2年生がけいこ場で許されるのは「はい」「ありがとうございました」「お願いします」の3語だけ。演じるのは斬られ役のみで、日々斬られ、見ている者を納得させる斬られ方を学ぶ。

 屋外での練習では、校舎前の広場がけいこ場だ。帰宅する学生たちが歩いていくすぐそばを、着物姿の会員たちが駆け回りながら、大声をあげて木刀を振る。

 会長の神津一誠さん(21)は、新入生向け公演の「熱さ」にうたれて入会した。「殺陣はコミュニケーション。斬る方と斬られる方がつながり、関係の密度が濃くなるのが気持ちいい」と話す。

 <メモ> 演劇学科のチャンバラ好きの学生らが集まって58年に結成された。俳優の真田広之をはじめ映画、舞台で活躍する卒業生も多い。例年、大学の行事に合わせて、春と秋に立ち回りや芝居などを上演している。現在の会員は24人で、うち17人が女性。

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