富山大「赭鞭会」 漢方医学で治療底上げ2007年11月28日 「もっと強く」「これ、いいかも」。学生同士がお互いをつつき合い、歓声をあげる。じゃれ合っているわけではない。腕や足の「つぼ」を押し合っているのだ。
富山大学杉谷キャンパス(富山市)の赭鞭(しゃべん)会。医学、薬学部生で漢方医学を自主的に学ぶサークルだ。サークル部屋の押し入れを開けると生薬がズラリ。自分で実際に調合して試飲することもあるという。 漢方医学の入門講座、古典読み解き、症例検討会……。部員が持ち回りで「講師」を担当し、1週間に10近い分科会を開く。正規の授業後に勉強会を開くため、終わるのは午後10時を過ぎるのもざらだ。 授業でも漢方医学は学べるが「もっと広く知識を得たい」。大半はそう考え、サークルの門をたたく。 会長を務める医学部3年の高田大輔さん(21)もその一人。小学4年のころからアトピー性皮膚炎に悩まされた。いくつも病院を回ったが効果はなく、あきらめかけた中学1年のとき、漢方医学に精通する中国人医師に診てもらい、処方された薬を飲んだら、すぐに症状が治まった。 「漢方医学に精通すれば、患者によりよい処置ができるのでは」。高田会長の実体験に基づく言葉は、部員共通の思いでもある。 〈メモ〉 1973年に富山大薬学部で発足。現在の会員は約100人。名前は古代中国で人類に医薬を教えたとされる「神農様」が赤いムチを愛用したことにちなみ、名付けられたという。富山大には、国立大の薬学系で唯一の、和漢薬の研究所がある。 究める バックナンバー
|
ここから広告です 広告終わり ここから広告です [PR]注目情報ここから広告です 広告終わり 一覧企画特集
アサヒ・コム プレミアムどらく
鮮明フル画面
朝日新聞社から |