軽快なリズムで炭坑節を踊るCDR21のメンバーたち=福岡県田川市の福岡県立大で
軽快なメロディーに、聞き覚えのある歌が重なる。
♪月が出た出た、月が出た〜
炭坑節だ。「サノヨイヨイ」と合いの手を入れながら、そろいのシャツを着た学生たちが笑顔で踊る。パラパラ風もあれば、阿波踊りの雰囲気のバージョンもある。それぞれ独自に炭坑節をアレンジしたものだ。
かつて炭鉱で栄えた筑豊地方にある福岡県立大(福岡県田川市)と九州工業大飯塚キャンパス(同県飯塚市)の学生らでつくるダンスサークル。名前は「CHIKUHOU(筑豊)」「DANCE(ダンス)」「REVOLUTION(革命)」の頭文字と「21世紀」を合わせた。県内各地で年間30回ほど舞台に立っている。
「本当の炭坑節を知っちょるんか」。発足当時に年配の男性からそう言われたのをきっかけに、炭鉱にまつわる地域の歴史や文化も学んでいる。
「ダンスが格好良くて入った」と口をそろえる県立大1年の豊田美希さんと富田温子さんは「地域の人たちの拍手がうれしい」。徳島県出身の九工大1年、小松和朗さんは「阿波踊りも地元の文化として改めて見に行きたくなった」。
〈メモ〉 「田川市の街おこしに」と企画された祭りのため、00年に前身の団体が発足した。現在の部員は社会人も含む約40人。パラパラ風の炭坑節はアレンジを続け、現在で8作目。歌詞や曲、振り付けのすべてがオリジナルのダンスもある。