金沢大の学生(左)の指導で、受講生は救命法を学んだ=金沢市内の保育所
「医者の卵」の医学部生たちが、胸骨圧迫(心臓マッサージ)や自動体外式除細動器(AED)の使い方など、救命措置を教える講習会を市民を対象に開いている。
「ライブエイド金沢」の結成は06年。前代表で卒業生の田中良男さんによると、心肺停止で病院に運ばれている患者を実習で見るなどし、「病院に来る前の措置が大切。救命法を広めたい」と思ったことから結成した。ちょうどAEDが世間に広まっていた時期。稲葉英夫教授(救急医学)の協力を得て活動を始めた。
これまで金沢市内の公民館や保育所など十数カ所で週末を中心に講習会を開いてきた。「まず119番通報をして、あとは胸をひたすら押してください」と説明し、やってみせる。
メンバーの5年生、下村修治さん(23)は「『心室細動』など難しい言葉を使い、キョトンとされたことがあるので、今は分かりやすいように言い換えている」と話す。
稲葉教授は「かみ砕いて、分かりやすく市民に説明することで、患者とのコミュニケーションに優れた医師になれる」と期待している。
〈メモ〉現在のメンバーは5年生の9人で、交通費を含めボランティア。講習会には教授らも参加する。実習に使う人形やAEDは学生が持参する。受講生には修了証を渡している。