本番に向け、練習する部員たち=北九州市の北九州市立大
ドンガ、ドンガ。打ち鳴らされる太鼓の音が心臓にずしりと響く。福岡・博多の夏祭りが博多祇園山笠なら、同じ県内の北九州市小倉の街は小倉祇園太鼓で燃える。今年は18〜20日、約100チームが出た中で、正式参加した大学生チームはここだけ。これで参加3回となった。
小倉祇園太鼓は、ジャンガラと呼ばれるすり鉦(がね)の音に合わせ、ペアで両面打ちするのが特色。低音のドロ(裏)でリズムを取り、もう一面のカン(表)で高く軽やかな音を出す。
本番に向けた練習では、学生たちは汗だくになって無心に太鼓を打ち続けた。「音、見た目をいかにきれいにするかが難しい」。基本リズムを繰り返す打ち方は単純そうに見える。「その分、技術の差が出る」と太鼓歴4年の友延(とものぶ)徹平部長(22)は奥深さを語る。「伝統文化を守ってきた地元の人とのふれあいも刺激になります」
部員には中国の留学生も3人いる。大学院1年の薛キン惟(セツ・キンイ)(「キン」は日へんに斤)さん(24)は「日本文化も学べ、ストレスが発散できる」。
今年の祭り期間中は大勢の観客を前に、OBと一緒に練習の成果を披露した。(仙崎信一)
〈メモ〉 02年に結成。現在の部員は7人で、原則週1回練習する。06年に小倉祇園太鼓保存振興会に正式登録。地味に品良く、力いっぱいたたくという昔ながらのスタイルにこだわる。各地の夏祭りにも参加している。