15世紀の神学書 南山大2007年06月08日 グーテンベルクが活版印刷の技術を確立したのは15世紀半ば。そのほぼ同時期に刊行された古めかしい神学書が、南山大学(名古屋市)の図書館に眠る。
フィレンツェ大司教アントニヌスが書いた「倫理神学大全」全4巻(1477〜79年印刷)。数年に一度展示されるが、温度や湿度が管理された図書館の一室を出ることはめったにない。 同大のウォルター・ダンフィー教授(宗教学)によると、アントニヌスはこの著書で、キリスト教が罪悪としてきた金融活動を正当化したという。「彼がメディチ家の銀行活動を理論的に支え、ルネサンスの花を開かせた」 図書館事務課長の栗山義久さんは「全4巻そろった所蔵はおそらく国内唯一」。海外の古書オークションサイトでは1000万円を超す値が付くという。 どういう経緯で神学書が南山大に来たのか。裏表紙の書き込みなどからドイツの修道院や古書店をたどったことはわかるが、栗山さんは「なんでここにあるんでしょうね」。学内の資料をひっくり返してもわからないという。
〈メモ〉 表紙は木の皮に革をかぶせてある。最初のページや段落の冒頭に金、赤、青と手書きで彩色された飾り文字が残る。大学図書館のホームページ(http://www.nanzan−u.ac.jp/TOSHOKAN/index.htm)に掲載。 * とりあげて欲しい話題や意見・質問をお寄せ下さい。 〒104・8011 朝日新聞教育グループ、FAX03・3542・4855 メールeducation@asahi.com この記事の関連情報お宝発見 バックナンバー
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