安政地震伝える鯰絵 筑波大2007年06月29日 1855(安政2)年、幕末の江戸を地震が襲い、多数の死者が出た。この「安政の大地震」の直後に出回ったのが、茨城県つくば市の筑波大付属図書館にある「鯰(なまず)絵」だ。現在も二百数十種類が残っているとみられ、筑波大は22種23枚を保管する。 ナマズを押さえ込んでいる鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)の大明神が、神無月(旧暦10月)に出雲大社へ出かけたすきに、ナマズが暴れて地震が起きた――。そんな視点から、擬人化したナマズを「かば焼きにするぞ」と懲らしめる鹿島大明神や、復興景気に喜ぶ大工らを描いた錦絵仕立ての多色刷り木版画だ。「異人来航をうるさく思って地中から米国を揺り動かしたら、弾みでしっぽが江戸に出た」とナマズが申し開きする、時代を風刺したものも。 「今なら不謹慎とされかねないが、当時は(大地震という)非日常を笑い飛ばす空気が庶民の間にあったのでは」と同館の篠塚富士男さん。「厄よけ」の意味を持った絵柄もあって震災直後の江戸で大流行したが、「お上」が発行を禁じたという。 〈メモ〉 キャンパスはつくば市天王台1の1の1。付属図書館貴重書展示室で平日午前9時〜午後5時に見学できる。ホームページ(https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/portal/index.php)でも公開中。 この記事の関連情報お宝発見 バックナンバー
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