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お宝発見

ヘルン文庫 富山大

2007年12月28日

 「小泉八雲」の日本名で知られるラフカディオ・ハーン(1850〜1904)。その著書や蔵書を集めた「ヘルン文庫」が富山市五福の富山大中央図書館にある。ハーン自身が「ヘルン」という呼び方を好んだとされ、文庫の名前もそれに由来する。

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 この文庫にはハーンの晩年の作「神国日本(JAPAN)」の手書き原稿1200枚も保存されている。紙やインクの劣化が進んでいるが、当時の日本人の考え方を知る貴重な資料だ。

 「神国日本」で、ハーンは日本人の道徳観などを分析し、日本が近代化に向けて進むべき道を考察した。ハーンは「神国日本」の出版を見ることなく、この世を去った。その「神国日本」は、太平洋戦争の終結時に、米軍上層部が天皇の命による武装解除を選んだことにも影響したと言われる。

 旧制富山高校(現富山大)の初代校長になる南日(なんにち)恒太郎は開校を前にして、ハーンの蔵書が全国から人材を呼ぶきっかけになる、と考えた。そこで南日は、北前船で潤った資産家馬場はるに購入資金の援助を依頼。馬場は当時の1万5000円で小泉家から買い取って、寄贈した。

 〈メモ〉 「神国日本」の手書き原稿などが保存された「ヘルン文庫」は、富山大中央図書館の5階にある。閲覧には事前予約が必要。問い合わせは同図書館(076・445・6891)へ。

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