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お宝発見

漢方古書 名古屋市立大

2008年02月22日

 名古屋市立大学総合情報センターの田辺通分館には、876冊の古医書が眠っている。「大神(おおが)文庫」と呼ぶ。江戸時代を中心にした漢方の古書だ。

 同大薬学部の前身の名古屋薬学専門学校を卒業し、薬局を経営していた大神薫氏が集めた。本人が亡くなったあと、89年に遺族が寄贈した。

 個人収集とはいえ、その幅は広い。様々な流派を網羅し、中国の明時代の本もある。まれに、研究者がふらりと訪ねてくるという。

 97年に同文庫の目録を作った小曽戸洋氏(北里研究所東洋医学総合研究所医史学研究部長)は、「『傷寒(しょうかん)論』関係の本が充実しているのが貴重」と話す。傷寒論とは、生薬を組み合わせた処方で様々な病態に対応する治療で、現在の漢方処方の原点でもある。例えば、風邪の時におなじみの「葛根湯(かっこんとう)」も、傷寒論の処方のひとつ。本山観重著「傷寒論考文」は、初めて見つかった本だという。

 マッサージの本もある。文政10年(1827年)刊行の「按腹(あんぷく)図解」には、女性の母乳を出やすくするマッサージなどが、豊富なイラストとともに載っている。

 〈メモ〉 名古屋市瑞穂区の名古屋市立大学総合情報センター田辺通分館(田辺通キャンパス内)は、市営地下鉄桜通線の瑞穂区役所駅から徒歩15分。大神文庫は館内でのみ閲覧できる。学外の利用者は事前に連絡が必要。問い合わせは同分館(052・836・3523)へ。

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